尚絅大学・尚絅大学短期大学部

　令和2年度より厚生労働省の「ものづくりマイスター制度」を活用して、希望する学生を対象にパンの製造の研修を実施しています。今年度は本学科1.2年生を対象に希望調査を行い、それに応募した8名の学生が令和5年2月14日から16日、20日、21日の5日間、ものづくりマイスターの高松良輔先生より様々なパンの製法を教えていただきました。

　研修第1回の2月14日はバレンタインデーということで、チョコレートを使ったパン「チョココロネ」を作り、そこではコロネパンの成型のコツを学びました。第2回はベーコンエピやハムロールを作り、食事パンの製法と理論を理解しました。第3回は菓子パン系としてオリジナルのチョコチップメロンパンを、第4回は苛性ソーダを使用したプレッツェルを、第5回はピッツァとスフォリアテッラを作りました。スフォリアテッラは、イタリア・ナポリ発祥の伝統菓子で、パリパリとした食感が特徴です。

　製造するパンに合わせて毎回違う生地を用い、様々な種類のパンを作りました。今回の研修のためにアレンジされたオリジナルのパン作りに学生たちも興味津々で、真剣に、かつ楽しんで取り組みました。醗酵終了までの待ち時間では、小麦粉の種類・性質に関する科学的な知見、生地の配合割合やカロリー計算など様々なパンに関することを教えていただきました。

　今回のマイスター研修は、学年の垣根を越えて和気あいあいとした実習になりました。1年生は来年度の学修に、2年生は進学・就職先で今回の研修の成果を活かしてもらいたいと思います。