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お知らせ 食物栄養学科

【食物栄養学科】菊池教授と原田助教らの論文が学術雑誌に掲載されました。

 本学科の菊池秀彦教授、原田助教及び川崎医科大学生化学教室などの研究グループは、植物エストロゲン(植物が生産する女性ホルモン活性を示す物質)の一種であるエクオール(大豆に含まれるダイゼインが腸内細菌の働きで変換されて生じる物質)が、レチノイン酸(ビタミンAの一種)との同時添加によってヒト白血病細胞を強力に死滅させる一方で、ヒト末梢血の好中球の生存には殆ど影響を及ぼさないことを見出しました。このことは、エクオールはレチノイン酸存在下で白血病細胞を殺傷するが、正常ヒト細胞に対する毒性は極めて低いことを示しています。本研究成果が白血病の治療などでの植物エストロゲンの有効利用に繋がる事を期待しています。

 本研究成果は、2020年5月27日に日本毒性学会が発行する英文学術雑誌Fundamental Toxicological Sciencesオンライン版で公開されました。

 

 オンライン版のURL: https://doi.org/10.2131/fts.7.201

  *本論文はOpen Accessとなっておりますので無料で全文読むことができます。

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