お知らせ 食物栄養学科
【食物栄養学科】実験実習紹介④ 2年次前期 臨床栄養学実習
臨床栄養学実習では、食事療法を必要とする今日的な疾病について、講義・調理実習を通して食事療法の基本方針、食品の選択や調理の方法などを学んでいきます。また、常食から糖尿病食や高血圧症食など、各病態別に(基本献立の常食をベースに病態にあわせて献立に調整すること)した献立の調理実習もあり、病態に見合う献立の作成方法の修得や適切な食事を提供できるスキルの養成を目指しています。
今回は、糖尿病患者を対象とするバイキング形式の食事について学ぶ実習の様子をご紹介します。
糖尿病の治療に食事療法は欠かせません。1日の摂取エネルギー量を適正にし、栄養素をバランスよくとるために、『糖尿病食事療法のための食品交換表(食品交換表)』が用いられます。食品交換表は、食品を栄養素により6つのグループに分類してあります。この食品交換表を活用しながら食品を選択すると無理なく食事療法を続けることができます。今回はバイキング形式のため、主菜、副菜やデザートなどを複数作り、調理した料理の中から自分たちで指示単位に合うように数種類の料理を試食しました。
〇切り込み
班で協力して切り込みをしていきます。
実習の初めと比べると、切り込みの速さもレベルアップしました!
〇調理
中心温度を測定して、しっかり加熱されているか確認します。
〇盛り付け
各班、盛り付けに悩んでいましたが、食材の彩りやバランスをみながら班のメンバーと楽しそうに仕上げていました。
調理を重ねるごとに、学生の調理技術やチームワークが高まっていき、その成果がこのバイキング食で各班独自の工夫として遺憾なく発揮されました。このように、臨床栄養学実習の授業では、学生が作成した治療食献立を実際に調理しますが、単に栄養基準にあわせるだけでなく美味しさや彩りなどの観点から「食事として相応しい献立であるか」も詳細に学ぶことができます。
この授業で得た臨床栄養学の知識・技術を校外実習や就職後の現場で活かせるよう、今後も継続して取り組んでいきます。