お知らせ 食物栄養学科
【食物栄養学科】清水教授の論文が欧州出版社の学術雑誌に掲載されました。
本学科の清水健史教授は、米胚芽や米ぬかに豊富に含まれるガンマオリザノールが、神経細胞の突起を伸長させ、また髄鞘形成グリア細胞 (シュワン細胞)の機能を顕著に促進させる作用があること見出しました。神経細胞は長い突起 (軸索)を伸長し、シュワン細胞由来の髄鞘と呼ばれる絶縁体がそれを取り巻いており、神経インパルスの迅速な伝導を可能にしています。
事故などによる末梢神経の損傷では神経変性が生じますが、その後、神経軸索の再生およびシュワン細胞による再髄鞘化が起こります。ガンマオリザノールは玄米食などにより食事から摂取することができ、またヒトの高脂血症や心身症を治療するための医薬品としても利用されてきました。本研究成果は、ガンマオリザノールによる神経突起の伸長作用および髄鞘形成シュワン細胞の機能亢進を明らかにしたことから、末梢神経の損傷後に神経機能を再建するための新たな治療戦略につながる可能性があります。
また、経口摂取したガンマオリザノールはエステル結合を保持した完全体のまま脳内に移行することが分かっているため、玄米食などを摂取することにより、末梢神経系だけではなく、脳の神経機能を維持・促進する可能性も考えられます。
本研究成果は、2026年10月5日に欧州の著名な出版社「Elsevier」が刊行する英文学術雑誌Journal of Physiological Sciencesオンライン版で公開されました。
論文題目 : Gamma-oryzanol promotes neurite extension in NGF-primed PC12 cells and enhances viability/process elongation in immortalized Schwann cells
オンライン版のURL:https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S1880654626000491?via%3Dihub
*本論文はOpen Accessとなっておりますので無料で全文読むことができます。



