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お知らせ 食物栄養学科

【食物栄養学科】2年次前期 臨床栄養学実習

臨床栄養学実習では、食事療法が求められる現代の疾病を対象に、講義と調理実習を通じて食事療法の基本方針を体系的に学びます。具体的には、「疾患に応じた食品の選択や調理方法」や「栄養管理の実践的なスキル」を習得します。また、常食(健康な人が普段食べているような、特殊な制限のない食事)をベースに、糖尿病食や高血圧症食など各病態に対応した献立へと展開(基本献立の常食をベースに病態にあわせて献立に調整すること)する調理実習も行います。これらの授業を通して様々な病態に適した献立の作成方法を身につけていき、最終的には個々の患者に適した食事を提供できる専門的な能力を習得できます。

今回は、糖尿病患者を対象とするバイキング形式の食事の献立作成と調理方法について学ぶ実習の様子をご紹介します。

糖尿病の治療に食事療法は欠かせません。1日の摂取エネルギー量を適正にし、かつ種々の栄養素をバランスよくとるために、『糖尿病食事療法のための食品交換表(食品交換表)』が用いられます。食品交換表は、食品を栄養素により6つのグループに分類してあります。この食品交換表を活用して作成した献立に基づいて調理した食事を日々摂取することで、無理なく食事療法を続けることができます。今回はバイキング形式のため、主菜、副菜やデザートなどを複数作り、調理した料理の中から自分たちで食品交換表に基づいた指示単位に合うように数種類の料理を選択して試食しました。

○糖尿病バイキングの献立

〇切り込み

班で協力して切り込みをしていきます。

実習の初めと比べると13回目の調理実習では、切り込みの速さもレベルアップしました!

〇調理

声を掛け合い安全面と衛生面に注意しながら調理をします。

〇盛り付け

   

各班、盛り付けに悩んでいましたが、食材の彩りやバランスをみながら班のメンバーと楽しそうに仕上げていました。

〇出来上がり

 

   

どの班も美味しそうに仕上がりました★

今回実施した第13回の調理では、調理を重ねるごとに学生の調理技術やチームワークが高まっていき、その成果がこのバイキング食での各班独自の工夫として遺憾なく発揮されました。このように、臨床栄養学実習の授業では、学生が作成した治療食献立に基づいて実際に調理します。ただし、単に栄養基準にあわせるだけではなく、美味しさや彩りなどの観点からも「食事として相応しい献立であるか」を詳細かつ総合的に学ぶことができます。

 

この授業で得た臨床栄養学の知識・技術を校外実習はもちろんのこと、就職後の現場でも十分活用できるよう、今後も継続して取り組んでいきます。

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