お知らせ 食物栄養学科
【食物栄養学科】卒業セミナー紹介① ~本田研究室~
2年次後期の卒業セミナーでは、学生が希望する教員の研究室に所属し、興味や関心のあるテーマについて調査・研究を行います。
今回は、本田研究室での卒業セミナーの様子を紹介します。
本田研究室では、主に医療福祉等の現場ですぐに活躍できる実践的スキルを磨いています。具体的には、校外実習を終えて「もっと理解を深めたい!」と感じる栄養士の知識や技術を中心に、一歩先の即戦力としての能力を備えた新人栄養士の育成を目指したトレーニングを実施しています。例年、全15回のどの授業でも活発な意見交換や質疑応答が行われ、これから巣立っていく学生の成長が頼もしく実感できる授業でもあります。
今回ご紹介するのは、学生に大人気のスチコンセミナーと嚥下調整食セミナーの回です。
スチコンとはスチームコンベクションの略語で、「オーブンにスチーム発生装置を取り付けて熱と蒸気を制御することで複数の調理方法を1台で実施することを可能とした多機能加熱調理機器」のことで、現在は多くの調理現場で必須の調理機器として活用されています。スチコンの運用・活用能力を身につけることを主な目的として、今年も特別講義として㈱レオックの方々を講師としてお招きしました。レオックの先生方、栄養士の卵への熱心なご指導を本当にありがとうございました。
写真①
スチコンセミナーの様子。
まずは温度について理解を。スチコンが使いこなせる栄養士は現場でも強い!
写真②
無水調理で糖度もアップ!栄養満点の無水人参ポタージュが完成!!
普通に茹でた人参と、無水調理人参そのものの味も比較して、味の違いを学びました。
写真③
安いお肉が高級肉レベルに?!
科学的根拠に基づいた下処理の方法を工夫するだけでジューシーなチキンカツの完成。
写真④
嚥下調整食セミナーでは、嚥下食のイメージを覆す美味しさと飲み込みやすさに感動!
写真⑤
嚥下調整食コード4(左)とコード2(右)で調理した鮭の照り焼き。
食べ比べると物性の違いがはっきりわかるね!
写真⑥
中心温度の違いで食感が変わる!
同じ衛生管理でも、作業工程のちょっとした工夫で「ぼそぼそ」になりがちな大量調理のスクランブルエッグが簡単で「ふわふわ」に♪ これなら絶対失敗しないね!
写真⑦
嚥下調整食セミナーの前に高齢者疑似体験(エルダートライ)も実施しました。
可動域が制限され、食べることのつらさを経験することで、嚥下調整食だけでなく、病院や施設向きの献立作成及び調理時の気づきを得ることができました!