お知らせ 食物栄養学科
【食物栄養学科】実験実習紹介⑤ 2年次前期「栄養指導論実習Ⅱ」
この実習では、1年次後期の栄養指導論や栄養教育論で学んだ知識を、実習を通して体験的に学習します。
班ごとに課題を設定し、ローテーションで実習を進めます。具体的には、①食事記録による栄養摂取量の評価、②身体計測による栄養アセスメント、③24時間の行動記録による消費エネルギー量の算出、④対象別献立作成と発表(料理実演)、⑤食品構成作成、⑥個人栄養指導、⑦集団栄養指導の7項目からなるプログラムを実施し、栄養指導に必要なスキルを実践的に身につけます。
また、序盤は学校・保育所の校外実習対策として、「給食だより」や食に関するアンケートの作成、紙芝居の作成・発表、食に関する指導発表なども行います。
集団指導の様子
テーマに沿って班ごとに指導計画を立て、指導媒体や発表原稿を作成します。発表は各班それぞれ30分間行います。この日のテーマは「糖尿病」で、病院で行われる糖尿病教室を想定し、栄養士役の学生が食事療法などについて説明しました。発表者以外の学生は指導対象者の視点から、指導の内容や話し方などを評価します。
発表を終えた栄養士役の班には、アクティブラーニングツール「Clica」を用いて、評価をフィードバックします。指導対象者役の学生から収集した意見をスクリーンに映し出して全員で共有して学びを深めます。発表した学生は、良かった点や改善すべき点を客観的に知ることができ、次の指導案の作成に活かせます。
料理実演の様子
テーマに沿って献立作成を行い、指導対象者におすすめのメニューを調理しながら説明します。栄養士が行う料理教室をイメージしています。テーマは、思春期の貧血や高齢者の低栄養、妊娠期といったライフステージのほかに、糖尿病、脂質異常症や高血圧などの生活習慣病があります。
集団指導や料理実演では、発表終了後、担当教員より発表の「良かった点」「改善すべき点」やポイントなどについてミニホワイトボードを用いて即時フィードバックします。
こちらは「脂質異常症」をテーマに実演した料理です。
献立はごはん、サーモンのホイル焼き、ピーマンのマリネ、コンソメスープ、キウイヨーグルトです。不飽和脂肪酸が多く含まれる魚を使用し、油を使わず蒸し焼きにして、ヘルシーに仕上げました。緑黄色野菜や果物を取り入れ、彩りだけでなく食物繊維やビタミン豊富なメニューを考えました。