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お知らせ 食物栄養学科

【食物栄養学科】清水教授らの論文が欧州の学術雑誌に掲載されました。

名古屋市立大学医学研究科脳神経生理学分野の飛田秀樹研究室と、本学科の清水健史教授らの研究グループは、発達期のラットを使った実験により、グルタミン酸 (昆布などに含まれる旨み成分)の経口摂取が、発達障害の1つである注意欠陥多動性障害(ADHD)のモデルラットにおける攻撃性行動を抑制する働きがあることを明らかにしました。また本研究では、グルタミン酸の摂取が、どのようにしてラット攻撃性行動を緩和するのかについて、その神経性メカニズムの一端も解明しました。

グルタミン酸は昆布などに含まれる「旨み」成分であり、和食を好む日本人が普段の生活から日常的に摂取している食品成分です。このグルタミン酸を発達期に口から摂取することにより注意欠陥多動性障害(ADHD)モデルラットの症状が改善することが分かり、今後、我々ヒトの食事療法として応用されることが大いに期待できます。

本研究成果は、2024年5月3日に欧州の英文学術雑誌Frontiers in Nutritionオンライン版で公開されました。

論文題目 : Central amygdala is related to the reduction of aggressive behavior by monosodium glutamate ingestion during the period of development in an ADHD model rat

オンライン版のURL:Frontiers | Central amygdala is related to the reduction of aggressive behavior by monosodium glutamate ingestion during the period of development in an ADHD model rat (frontiersin.org)

*本論文はOpen Accessとなっておりますので無料で全文読むことができます。

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