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お知らせ 食物栄養学科

【食物栄養学科】実験実習紹介② 1年次前期 食品学実験Ⅰ

食品学実験Ⅰの授業では、実験を行うために必要な基礎知識や器具の使用方法を身に付け、食品の一般成分を分析できるようになることを到達目標としています。

 

今回は、初めて経験する学生も多い中和滴定についてご紹介します。先週からの2週間にわたって、市販の食酢に含まれる酢酸の濃度と、レモン果汁に含まれるクエン酸濃度の測定を行いました。製品の裏面表示にはよく見るとそれぞれ酸度と、クエン酸の含有量が記載されています。普段、買い物や調理をする際にはあまり気にしたことがない学生も多いように見受けられました。表示されている数値から食品中の酢酸やクエン酸の濃度をあらかじめ求め、その後、実際に自分たちで測定を行うことで、事前学習や講義の説明で酢酸やクエン酸濃度について知るだけでなく、自分たちの測定で生じる誤差の程度などについても確認することが出来ました。

 

実験にまだ慣れていない学生が多いので、初めは中和滴定も失敗の繰り返しではありましたが、回数を重ねるにつれて、滴定操作や中和点の見極めも上達していました。この2つの実験を通して、市販の食酢やレモン果汁に含まれる食品成分に興味を持ってもらい、さらに、食品の裏面表示が買い物の際に役立つことがある事を知ってもらえたら嬉しいです。

 

今後は米糠を実験材料に使用して、たんぱく質や脂質などの一般成分の測定を行います。学生にとっては初めての経験ばかりだと思いますが、食品成分の分析方法について様々な実験を行って行く予定です。

〇使用した食品
〇中和滴定の様子

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