お知らせ 食物栄養学科
【食物栄養学科】菊池教授らの「緑茶の旨味成分テアニンの免疫力増強効果」に関する論文が米国の英文学術雑誌に掲載されました。
本学科の菊池秀彦教授らの研究グループは、緑茶の旨味成分であるテアニン(アミノ酸の一種)が白血球の活性酸素産生系の中心タンパク質であるgp91-phox(Nox2)の遺伝子発現を活性化することにより、白血球の活性酸素産生能力を亢進することを発見しました。この研究成果は、テアニンがヒトの自然免疫を惹起して感染防御能力を高める可能性を示唆するものです。緑茶の免疫力増強効果については、カテキン類が新型コロナウイルス感染症抑制作用を示すなど世界的に注目を集めていますが、本研究成果が、テアニン、ひいては緑茶が有する免疫力増強能力のさらなる解明に繋がる事を期待しています。
本研究成果は、2022年6月10日にWiley社(米国)が発行する微生物学・免疫学の英文専門学術雑誌であるMicrobiology and Immunology(オンライン版)で公開されました。
このように、食物栄養学科の教員は栄養・食品など食に関わる様々な研究を推進しています。学生も卒業セミナーなどの授業を通して、希望に応じて食の研究に携わる経験を得ることができます。
著者:Hidehiko Kikuchi, Kaori Harata, Sumiko Akiyoshi, Takefumi Sagara, Harishkumar Madhyastha and Futoshi Kuribayashi
論文題目: Potential role of green tea amino acid L-theanine in the activation of innate immune response by enhancing expression of cytochrome b558 responsible for the reactive oxygen species-generating ability of leukocytes
オンライン版のURL:
https://doi.org/10.1111/1348-0421.12977
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