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お知らせ 食物栄養学科

【食物栄養学科】2年生が校外実習(学校・保育所)に行ってきました②

 今回は学校実習について、菊陽町立菊陽中学校での実習内容を報告します。

 学校実習では、給食に関する栄養士の実務について体験し、児童・生徒を対象とした給食の管理、栄養教育の理解を深めます。これまで大学で学んできた知識を実践へとつなげる、貴重な5日間となりました。調理実習では、調理員の方々との連携の重要性など「安心安全でおいしい給食」を提供するための知識や技術、給食に携わる方々の努力を学ぶことができました。給食を「作る側」の立場を経験し、子どもの命を預かる責任の重さや、栄養士・調理員の皆さんへの感謝の気持ちを感じたようでした。
 

 菊陽町立菊陽中学校では、毎日約700食の給食提供を行っています。実習では食材の下処理や切り込み、回転釜やスチームコンベクションオーブンなどを使った主調理の作業に携わりました。大学の学内実習で扱う食材量の数倍に及ぶ量に驚き、また大量調理の大変さを実感しました。

 安心・安全な給食の提供を行うために必要不可欠である、徹底された衛生管理についても多くの事を教えて頂きました。食材の検収・納品をはじめ、保存食の管理やアレルギー食の調理を見学し、その他にも衛生管理チェックシートの説明や食中毒など食品衛生に関する講話を校長先生や栄養教諭の先生から伺い、食品衛生の重要性を再認識することができました。

 

 また菊陽中学校では、様々な食育活動に取り組まれています。例えば、毎月19日の食育の日や食育月間、給食の献立に熊本県産の食材を使用するふるさと熊さんデー、お弁当作りの日、校内の畑での野菜の栽培など多くの活動を実施されています。実習期間中には水分補給や給食の食べ残しについて啓発のためのポスターを作成したり、その日の給食に関する校内放送を行ったりと、様々な食育活動を経験しました。

 

 初めての校外実習ということで、実習前は不安を抱えていた学生も、生徒や教職員の皆様とのかかわりを通じて学校栄養士の仕事のやりがいを感じ、生き生きとした様子で実習に臨んでいました。実習を終えた学生からは“栄養士になり、美味しい給食をまた作りたい”といった感想があり、一回り成長した姿がうかがえました。

 

 短い期間ではありましたが、給食時間の見学や生徒への指導など、机上では学べない多くの経験をさせて頂き、学生にとって大きな収穫となりました。

 最後になりましたが、お忙しい中、熱心にご指導頂きました栄養士の先生方をはじめ、各実習施設の皆様に心より感謝申し上げます。

 

食材の多さに圧倒されました!回転釜で食材を混ぜるコツも教えて頂きました。
 

 

ご飯を配缶している様子スタンバイ完了!
 

 

 

栄養指導のポスターを作成・掲示しました。中心温度測定を見学しました。

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