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お知らせ 食物栄養学科

【食物栄養学科】実験実習紹介⑧ 1年次後期「栄養学各論実習」

 この実習では、ライフステージ別の生理機能の特徴と栄養の関係を学び、対象に応じた献立作成と、調理実習を体験的に学習します。自分たちで考えた献立を実際に調理することにより、作業計画や発注など栄養士業務の一端を学びます。ライフステージは、妊娠期・授乳期・乳児期・幼児期・学童期・思春期・成人期・高齢期をテーマに、講義・調理実習を行います。
 

 今回は、乳児期(離乳中期)を対象とした実習の様子をご紹介します。

 

 離乳中期は生後7-8カ月頃とされており、1日2回食で“舌でつぶせる固さ”になるように調理します。使用する食品の種類を徐々に増やしていき、色々な味と舌ざわりを楽しめるよう工夫します。

講義では、授乳・離乳の支援ガイドを用いて、離乳初期・中期・後期・完了期の各期の食べ方の目安や調理形態など離乳食の進め方を学びました。

 

 調理では、乳児の細菌への抵抗力が弱いことを考慮し、衛生面により一層の注意を払って作業を進めました。調理形態として“舌でつぶせる固さ”を意識し、きざみ、おろし、裏ごしなど日常の食事づくりとは異なる調理方法を体験し、戸惑うことも多かったようです。また、子どもの味覚発達への影響も考え、素材の持ち味を生かした薄味での調味を心がけました。

 

 試食の際は、離乳中期の乳児に適した調理形態や味付けになっているかどうかを確認しました。離乳食特有の食感や味に苦手意識を感じた学生もいましたが、予想よりも手間がかかることを実感し、自分のために離乳食を作ってくれた親へ感謝の気持ちを抱いた学生も多かったようです。

チーズを2mm角に細かく刻みました。鶏レバーを裏ごししました。
献立

・パンがゆ

・豆腐のくず汁

・おろし和え

・レバー入りかぼちゃマッシュ

離乳中期の食事が完成しました。

 

 

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