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お知らせ 食物栄養学科

【食物栄養学科】卒業セミナー紹介④ 『長谷川研究室』

本年度より、2年生後期に『卒業セミナー』が開講されています。卒業セミナーは、学生が食物栄養学科の先生方の研究室に所属し、興味や関心のあるテーマについて調査研究を行っています。今回は、各研究室の活動内容等についてご紹介していきます。

 

 今回は、長谷川研究室の紹介をします。

 

ゼミのテーマは“味覚”です。 

栄養士、管理栄養士さんは、幼児期から学童期、成人、老年期それぞれの年代の人の“食べる”に携わる仕事です。健康な人にも、疾患を持ち食事制限のある人にも“おいしい”と感じて食べていただくこと、それは人生のQOL(生活の質)をあげることにもつながります。

 

私たちのゼミでは、そういう観点から、“味覚”について学びました。

 

 ①《「おいしい」となぜ食べすぎるのか‐味と体のふしぎな関係」》、《「おいしさ」の錯

覚‐最新科学で分かった、美味の真実》この2冊をテキストとして、味覚にまつわ

る種々のことを学びました。

 

 ②食品が持つにおい、色、硬さなども味覚に大きな影響を与えます。でもそれは一体ど

れくらいの影響だろう?ということで、5種類の甘みを持つゼリーを作り、そのにお

い、色、硬さなどを変えて、食物を味わうときの味以外の要素について調べてみまし

た。写真の1~7は、試料となるゼリーづくりの企画、調理、官能(味の評価)検査

の風景です。

 

③NHKスペシャルの”食の起源”を題材に、生物の進化からみた“糖”、”塩、“脂″の

人体に及ぼす影響、役割、これからの食事について考えました。

 

④味覚障害が疑われる場合に、その診断にも使用されている味覚閾値の検査法を体験しま

した(写真8)。そのための検査薬の作成法も学びました。

写真1.試料作りの作戦会議。

どんな甘さ?どんな色?どんな匂い?どんな硬さ?のゼリーをつくる?おいしそうな色ってどんな色?まずそうな色ってどんな色?などなど、真剣な表情です

写真2.いよいよ調理開始。

まずは、甘さの調整のために砂糖を測ります。

写真3.(調理中)

ゼラチンを溶かしています。さすが、2年生。手際よく進んでいきます。

写真4.(調理中)

溶かし終わったゼラチンと様々な量の砂糖です

写真5.(調理中)

溶かし終わったゼラチンと砂糖を混ぜあわせ、香りや色を付けていきます

写真6 試料が出来上がりました。

様々な香り、におい、硬さのゼリーです。一晩、冷やしました

写真7 ゼリーの甘さの評価。

前の日につくっておいたゼリーの試食のために授業開始前に集合。視覚、嗅覚、触覚(舌触り)は味覚に一体どんな影響を与えるのでしょうか?

写真8 味覚検査をしています。

すごく敏感だったり、ちょっと鈍感だったり。自分自身の味の感じ方の再認識ができました。

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