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お知らせ 文化コミュニケーション学科

【現代文化学部】授業紹介「文芸文化論講義Ⅱ」(山本歩助教)

「文芸文化論講義Ⅱ」は文芸文化領域の専門科目で、発展的な文学作品読解を学ぶものです。

前半では20世紀を中心とした文学理論の概略を学び、後半では具体的に作品に触れていきます。文学理論を学ぶことは、自身のそれまでの「読み」の慣習を揺るがすことでもあり、難解な部分もあるでしょう。しかしそれゆえ、自らの偏向に気づくことができたり、従来の理解を更新できたりします。また、教員の講読に追従するのではない、独自の視点を養うこともできるかもしれません。

この日の授業では、太宰治「おしゃれ童子」および「黄金風景」を扱いました。いずれも一見すると「私小説」なのですが、伝記的な作家論に還元するばかりでなく、本文そのものから読み取れる情報を積み重ね、どのような価値基準で評価できるのかを考えてみました。引き続き太宰治の短編小説を扱いつつ、今後は先行研究の整理を踏まえた考察も行っていきます。

受講メンバーはこれまでも文学関係の講義を受けてきた読み巧者ばかりですので、どのような見解が繰り出されるか、楽しみにしています。

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