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お知らせ 文化コミュニケーション学科

【現代文化学部】ゼミ紹介⑥「宇野ゼミ」

宇野ゼミでは、「ジェンダー」をテーマに学んでいます。「ジェンダー」という言葉自体は、SNSやメディア等でも日常的に広く用いられるようになってきましたが、学術用語である「ジェンダー」の概念を正確に理解することは、実はそう簡単なことではありません。このゼミでは、「ジェンダー」を理解するための基礎文献をはじめ、幅広い論稿を輪読し、交代で発表する形式でゼミを進めています。

ゼミでは、まずジェンダーの定義からはじまり、セクシュアリティ、固定的性別役割分業、ワークライフバランス、母性愛、ホモソーシャル、フェミニズム…など基本的な概念を学ぶことができる文献を読み、ゼミ生の一人が報告担当者となって「レジュメ」(論文の概要やポイントをまとめた2~3枚の文書)を作成し、これを使って説明を加え、最後に「私見」を発表します。他のゼミ生は、それをもとに意見や質問を出し合って議論を深めていきます。

後期からは、受講生が現在興味を持っていて、卒業論文のテーマにつながる文献を取り上げています。夏休み中に予習をし、順番に発表しているところです。具体的には、女性運動の歴史をたどるフェミニズム研究、男性が抱える抑圧や生きづらさに迫る「男性学・男性性研究」、ポップスの歌詞の主人公のジェンダーとその曲を歌う歌手のジェンダーが異なる楽曲(例えば、優里「ドライフラワー」やあいみょん「愛を伝えたいだとか」など)を分析する「クロス・ジェンダード・パフォーマンス」研究、<男=仕事、女=家庭>という固定的性別役割分業はいつどのように生まれたのか?という問いに挑む「ヨーロッパ家族史研究」などです。

ジェンダーを学ぶにあたって、「国民国家」「家父長制」など難解な言葉も出てきますが、みんなでお笑いやJ-popなどのポップカルチャーや身近な事柄を素材に理解を深めて、楽しく学んでいます。

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