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お知らせ 文化コミュニケーション学科

【現代文化学部】授業紹介「熊本の文化Ⅱ」(柳田紀代子教授)

3年生後期授業「熊本の文化Ⅱ」では、「くまもと手しごと研究所」のキュレーターさんたちのリレー講義を通して、熊本の自然や地下水について、および食・城下町・茶道などについて学び、熊本の多彩な文化について理解することとしています。

この日は「熊本の文化を活かしたまちづくり」についてより理解を深めるため、熊本市新町・古町地区のフィールドワーク(まち歩き)を実施しました。

古町では案内人のみなさんがお着物姿で登場! その気合いに圧倒されながら、学生たちは早川倉庫を出発し、川上酒店、熊本城築城とともに生まれた古町を見て回りました。店舗と住居が一体となった、いわゆるウナギの寝床のような奥に細長い建物の町家、商人の町として、今なお多くの商人・職人が行き交う面白さを感じながら歩きました。

古町は昔からの町名が残り、清正公のまちづくりの功績がそこかしこに。昔ながらの町家を活かしたまちづくりも風情がありましたし、そんな町屋を今風にリノベーションし新しく若者が出したお店からは、勢いの良さも感じられました。

新町と隣り合った古町ですが、今なお400年来のライバル関係ということで、新町には立ち入らないようにしているそうです。そのこだわりも面白く、お話を聞いているうちにあっという間の終了時間となりました。

明八橋で新町を案内いただく牧野義紀先生に引き継ぎされた後は、長崎次郎書店・吉田毒消丸・むろや・しぼりやといった老舗を見ながら、ゆっくりとまち歩き。新町は狭い面積ながら、さすが、菓子・お酒・土木の3つの神様がいました。最後は護国神社で解散となりました。

古町も新町もいわゆる観光地ではありません。しかしながら学生たちは、清正公の時代から脈々と続く歴史・伝統・こだわりをもって、未来に城下町文化を継承していこうとまちづくりに取り組む方々の気概を、ひしひしと感じたようです。案内いただいたみなさまに感謝しながら帰途につきました。

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