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文化コミュニケーション学科からのお知らせ

【現代文化学部】教員の研究紹介「日韓両社会の内在文化の研究」(中川明夫教授)

KPOP・Kフード・Kファッションといった「韓流」が日本社会で一般化しています。また韓国では「日流」と呼ばれる日本文化ブームが続いています。政治的な葛藤が続く中、日韓の文化交流が続けられています。

日韓の事物を表面的な現象として断片的に観るのではなく、現象の陰に隠れている「内在文化」を捉え、その観点からお互いを見つめることで、政治的な葛藤を乗り越えることができるのではないでしょうか。私はこのような立場から、韓国に長年住んだ経験や韓国の人たちと接した経験を活かして、日韓社会の内在文化を研究しています。

韓国と日本は地政学的に隣国ですが、置かれている環境は全く違います。日本は島国で韓国は半島です。当然、歴史が違いますし、抱えている事情も違います。しかし、私たちはお互いの事情を考えずに評価する「見物人」になりがちです。私は、日本の内在文化が「環境同化的」である一方、韓国の内在文化は「環境主管的」であり、また日本社会では「状況志向的」な価値観が、韓国社会では「理想志向的」な価値観が顕著に見られると考えています。

このような内在文化についての視点をベースにして日韓の歴史・政治・経済・言語・文芸・外交を見つめると、韓国社会がもっと身近に感じられ、かつ、日本社会を深い観点から理解できると思っています。例えば、「KPOPとJPOPはどこか違うなあ」と思いませんか。「じゃ、何が、どう違うのか。」を内在文化から考えてみると面白いことが分かります。JPOPのアイドルは「応援したくなる身近な存在である」というファンとの環境作りにポイントを置く反面、KPOPは「アイドルはアーティストだ」という歌手としての理想を求めます。問題はどちらが優れているかではなく、KPOPとJPOPに内在文化が反映していることを発見し、それぞれの事情を理解することです。そうすると,KPOPやJPOPがもっと身近になるはずです。同時に、内在文化を知ることは、その文化に生きる自分を再発見するきっかけにもなるのです。

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