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【総合生活学科】授業紹介「心理学」

本学科の「心理学」では、知覚や記憶、学習や動機付け、パーソナリティ、他者とのコミュニケーション、こころの病気と健康など、人の「こころ」に関する内容を学びます。今回の授業では「記憶」を取り上げました。

人間の記憶の過程には、「情報を入力する(記銘)」→「情報を維持しておく(保持)」→「情報を取り出す(想起)」があり、保持時間の長さによって「感覚記憶」、「短期記憶」、「長期記憶」に分かれます。授業では、一瞬提示されたアルファベットを答える実験や10桁の数字を提示してメモ等をとらずに20秒後に答える実験をしながら、感覚記憶と短期記憶の違いを学びました。

授業では、次のような記憶に関する「日常のなぜ?」についても考えました。

①スーパーで複数の品物を買う際に支払い金額を暗算できるのはなぜ?

②雑貨店でアルバイトをしています。お店の商品の値段が値上がりしました。そんな時、お客さんから「これいくらですか?」と聞かれ、値上がりする前の値段を答えてしまった・・・なぜ?

③営業職で取引先の相手の名前で似た苗字の方(例:田●、田△、■田・・・)が重なりました。次に会った際に、名前を間違えてしまった・・・なぜ?

そして最後に「記憶の残りやすさ」について実験をしました。1秒間に1個ずつ計30個の単語を提示し、その後に思い出せる単語を書くという作業を5回行い、提示の順番によって思い出す単語数(正答率)に違いがあるかを調べました。人が何か情報を覚えようとする場合には、最初に示された情報と最後に示された情報が記憶に残りやすいとされ(初頭効果・新近効果)、実験を通してこの現象を確認しました。

授業では人間の記憶の特徴等を踏まえて、勉強や暗記をする場合に効率良く記憶するにはどうしたら良いか、面接等で自分のことをアピールする(相手の記憶に残りやすい)コツなどについて考えました。

実験で提示したスライド例
記憶の実験風景
実験の集計作業
「記憶の残りやすさの実験結果(初頭効果・新近効果)」

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