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お知らせ 食物栄養学科

【食物栄養学科】実験実習紹介④ 1年次前期 生化学実験

 この授業は、現代の生化学研究に使われる種々の実験法の原理や手法について実験を通して学ぶものです。

 生化学は栄養学の基礎となる根幹科目の一つです。そこでは、三大栄養素(糖質、脂質およびタンパク質)の性質とその代謝機構、そして遺伝情報の制御機構について学びます。生化学実験は、生化学の知識を基に(1)課題に積極的・主体的に取り組む姿勢を養う、(2)実験を通して自然現象や生命現象を理解する目を養う、(3)実験ノートやレポートの書き方等を含む基礎的実験遂行力を修得する、ことを目的に行われます。

 

 今回紹介するのはニワトリ肝臓からのDNAの抽出実験です。この実験を通して、遺伝子の本体であるDNAを物質として取り出し、分光光度計で濃度を測定したり(写真①、②)、DNAをアガロースゲル電気泳動で分離した後に自分自身の目で観察します(写真③、④)。学生たちは自分たちが抽出したDNAを目の当たりにして、新鮮な驚きを感じたようで、実験室のあちこちで歓声が上がっていました。

 

 生化学実験ではこの他に、酵素に関する実験(唾液のデンプン分解酵素活性検出、果実のタンパク質分解酵素活性検出)、タンパク質に関する実験(血清からのグロブリンの精製、SDS-ポリアクリルアミドゲル電気泳動、ウェスタンブロット法)や核酸・遺伝子に関する実験(アルデヒド脱水素酵素遺伝子のPCR解析)などを行います。

 

①DNAの吸光度測定②DNAの吸光度測定
③DNA溶液のアガロースゲル電気泳動へのアプライ④トランスイルミネーターでのDNAの確認

 

 

 

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