お知らせ 栄養科学科
【生活科学部】実験/実習紹介②:解剖生理学実習Ⅰ
2年生の必修科目「解剖生理学実習Ⅰ」をご紹介します。
管理栄養士は医療職のため、栄養学に関する学習の他、人体の構造・形態(解剖学)と機能(生理学)についての学習も欠かせません。この科目では、解剖学と生理学を系統的に結び付けて学習し、病気を理解する上で必須となる知識の修得を目指します。今回は、循環器系実験(心臓・血管の機能)の様子をご紹介します。
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(1)血圧
安静時血圧を測定した後、寒冷負荷(手を氷水に1分間浸す)をかけます。そして終了後すぐ、1分後、2分後、3分後に血圧を測定しました。冷たい氷水に手先をつけることで、血圧は上昇することを確認しました。
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寒冷負荷の様子 |
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血圧測定の様子 |
運動負荷による影響についても調べるため、屈伸運動を20回行った後、血圧測定を行いました。
(2)椅子に座り、5分以上安静に過ごし、右手首の橈骨(とうこつ)動脈の拍動が最もよく触れる場所に左手の手指を置きます。脈拍数を1分間数えます。次に、左手首でも同様に測定します。総頚動脈の拍動数も左右で測定します。さらに、しゃがんだ状態から急に立ち上がることで、拍動数の上昇が起こることも体験しました。
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脈拍測定の様子 |
今年の実習では初めてスマートウォッチを導入しました。スマートウォッチは装着するだけで脈拍数を測定できます。今回初めて使用する学生もいたようです。これから病院などでは、管理栄養士もスマートウォッチを使って患者さんの健康管理をする時代がくるかもしれません。