お知らせ 子育て研究センター
第24回公開シンポジウムを開催しました。
尚絅子育て研究センターでは、保育現場の先生方や子育てに関心のある皆様に向けて、保育の様々な課題に対する理解を深めていただくことを目的として、学びの機会を提供しています。8月2日(土)は、第24回公開シンポジウムを開催しました。テーマは「子どもの貧困と保育」です。
まず、朝日新聞記者の中塚氏から、「くらしを背負ってやってくる子どもたち~子どもの背後にある家庭の貧困」と題して講演いただきました。取材で出会ってきた子どもと女性のくらしや貧困の実態と課題、シングルマザーはハイリスクでも闇でもなく、ハイリスクに追いやる社会こそが問われるべきで、あるべき母親像から外れると孤立させられる社会であることの問題について話されました。支援者は、SOSの声を上げた人の人生を肯定し、なぜ困っているかではなく、いま困っていることに応答することが大切だと言われました。続いて、保育アドバイザーの平田先生より、くらしを背負ってやってくる子どもを中心に据えた保育実践について話がありました。そして、本学幼児教育学科の増淵先生のコディネートの下、「貧困や差別に立ち向かう保育」についての対談が行われました。子どもをどこから見るのかによって見え方は違うこと、園は子どもたちが最初に出会う社会であること、子どもをどのように捉えるのか、どういう社会を作っていきたいのか等について一人ひとりが深く考えることができました。
参加者それぞれが、子どもの貧困と、それに対して保育ができ得ることを問い続ける機会となったのではと思います。参加者の皆様方、ご参加いただき、どうもありがとうございました!


