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【尚絅子育て研究センター】第5回乳児保育研究会を開催しました!

テーマ『胎児からの進化をたどるリズム運動』

 2017年8月30日(水)に、第5回乳児保育研究会を開催しました。今回は「胎児からの進化をたどるリズム運動」ということで、短大1号館のリトミック室にて全員で体を動かしながら学びました。

 講師は、研究会のメンバーでもある二の丸保育園の相澤先生が務めてくださいました。また、お手本として二の丸保育園から5名の子ども達も来てくれました。相澤先生は、40年以上子どもとともに保育を創造し続け、園長経験もある方です。現在は、本学幼児教育学科「乳児保育」の非常勤講師として、学生教育にもご尽力いただいています。

 リズム運動は、“魚類”(金魚の動き)から始まり、“爬虫類”(ワニの動き)、“哺乳類”(ウマの動き)と、生命の進化をなぞりながら、子ども達が楽しく体を動かせるように考えられています。その動き一つ一つが子どもの身体の発達や運動機能の獲得を促すものになっており、相澤先生は、「リズム運動では保育者が子どもをよく観察し、課題や苦手さをもつ子どもへ具体的に援助してあげることが大切です。」と言っておられました。

 例えば、仰向け・うつ伏せになって伸びながら体を左右に揺らす“金魚の動き”をすることで、背骨のしなやかさや体幹が養われると同時に、全身の血行が良くなるそうです。また、両手両足と顎を床に付けて前に進む“ワニの動き”では、股関節の柔らかさや交差性・交互性が培われ、それがスムーズに歩く・走ることに繋がっていくこと等を教えていただきました。子どもが産まれてから、上向き遊びをして、寝返りをうつようになり、次第に腕で上半身を持ち上げ、少しずつ体を前に進めながら、最後にハイハイに辿り着く、といった一連の発達の中で、金魚とワニは発達の節となる非常に重要な動きの一つでもあります。

 参加者の皆さんは、子ども達のお手本を見て、相澤先生からの具体的な観察するポイントや援助方法の解説を聞き、「いざ自分たちも!」と挑戦しました。さすが現役の保育者の先生方だけあり、皆さんとても上手に身体を動かしていました。しかし、これまでの生活の中で正しい身体の動かし方を意識していなかったことに気付く場面や、動きによってはやや苦戦する場面も多々あり、実際に体験する中で、子どもへの具体的な援助の仕方や観察の視点について学びを深めることができ、とても有意義な時間となりました。

(文責:二子石)

 

次回の研究会は、「遊びについて」をテーマに、乳児期の子どもの遊びについて考え合いたいと思います。

(9月27日(水)14~16時、尚絅大学武蔵ヶ丘キャンパス 管理棟2階 尚絅子育て研究センター室)

お問い合わせ先:096-338-8840
メール:kosodate@shokei-gakuen.ac.jp、担当:増淵

金魚は、体の中心を整え血流をよくします。
寝返り(どんぐり)
手をしっかり開き、足の指で蹴り進みます。
ハイハイ(馬)は重心を前に顔を上げて。

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