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【尚絅子育て研究センター】第8回乳児保育研究会を開催しました!~テーマ『1,2歳児の保育について』(報告:神水ぽっぽ保育園)』

 急に寒さが増してきました。みな様、風邪などはひいていらっしゃらないでしょうか?さて、第8回乳児保育研究会では、『1,2歳児の保育について』というテーマで、神水ぽっぽ保育園の永富千夏さんよりご報告いただきました。

 今回は、「いろんなことが怖くなった」こどもの事例について、永富さんが悩んだこと、考えたこと、学んだについて紹介していただきました。ふだんの生活では認知面もしっかり育っており、おしゃべりも活発でいろんなことに気づき、お友達への声掛けも優しく、保育者や低月齢のお友達を手伝う姿も見られるなど、素敵な育ちの姿を見せてくれています。

 こわがることは以前よりあったそうですが、数か月前より、さらに怖がることが増え、保育者にしがみつく場面もよく見られるようになったそうです。その時の場面記録も紹介していただき、「早くお友だちと楽しく遊んでほしい」と焦ってしまった保育者の気持ちや、こども同士のやりとりの中で「こわいよね~」と共感し合う姿から保育者が学んだことなど、まずはこどもの内側からこどもの目線でその不安を受け止めることの大切さを語って下さいました。

 メンバーからも多くの質問や意見が出ました。「この時期、家庭では変わった様子はなかった?」「認識が広がってきて、初めての出会いやわからないことへの不安もあるのかな?」「こわいという言葉の裏側にある思いはなんだろう?」「震災の影響もあるのかな?」などなど、いろいろな視点から話し合いを深めていきました。

 こどもが「こわい」と言った時、まずはそのありのままの気持ちに共感し、「こわかったね~。なんだろうね~。今のはあのヘリコプターの音だったね。」と、「こわい」の原因を一緒に探して確認することも大切でしょう。それを毎回丁寧に繰り返しながら、不安な時はいつでもそばに保育者がいてくれて、助けてくれるという安心感を伝えていきたいものです。また、家庭での子育ての大変さにも思いを馳せながら、クラスを超えて職員同士が連携プレーをとり、その子がありのままの気持ちを表現して過ごせるように配慮していくことも大切でしょう。メンバーからは、「いろいろな怖さや不安があるけど、根本の不安を保育者はわかってあげなければならない」という重要な指摘もありました。こどもはこどもなりに精一杯、親を思い、まわりのおとなの状況を敏感に感じ取っています。保育の中でも、おとながこども一人ひとりのことをよく見て話し合い、笑顔が絶えない環境をつくっていきたいものです。今回も、深く掘り下げて考えることができ、有意義な時間を過ごすことができました。次回は、『胎児からの進化をたどるリズム運動』について、実践的に学びたいと思います。ご興味のある方は、ぜひご参加下さい!

(文責:増淵千保美)

 H28第8回乳児保育研究会-1 H28第8回乳児保育研究会-2
報告者の永富千夏さんお互いの実践を交流させて学び合いました。

 

【今後の予定】

12月15日『胎児からの進化をたどるリズム運動』(実践:二の丸保育園)
*この日は動きやすいジャージなどで参加して下さい。飲み物・タオル要持参
場所:尚絅附属こども園幼児棟遊戯室(尚絅大学武蔵ヶ丘キャンパス内)

1月19日『2歳児の保育から』(報告:はけみや保育園)

2月16日『0歳児保育~親として保育者として~』(報告:ひまわり保育園)

3月9日『2歳児の一年を振り返って』(報告:山都町立浜町保育園)

*時間は、いずれも14~16時です。連絡先:096-273-6330(担当:増淵千保美)

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