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お知らせ 子育て研究センター

【尚絅子育て研究センター】第1回「乳児保育研究会」を開催しました!

はじめに

~研究会の目的・課題~

 待機児対策としての「子ども・子育て支援法」(以下「新制度」)が施行されてから、認定こども園、小規模保育事業、家庭的保育事業など、0~2歳児の保育施設が急ピッチで増設されています。そのような状況の下で、確かに量的確保は最優先課題であるのですが、そこで忘れてはならないことがあります。それは、こども一人ひとりへの丁寧なかかわりをどこまで制度的に保障していけるのか?親とともに子育ての苦労も喜びも分かち合いながら子どもを育てていくことができるのだろうか?などの保育の質にかかわる課題です。人間を育てる場は、保育サービスという「商品」の売買ではありません。ですから、この保育の質に関する課題を常に見つめておかなければならないと思うのです。

 私たち、現場で人間を育てる者たちが、その人垣の中で大切にしてきたこと、これからも大切にしたいことを出し合い、話し合い、学び合う中で、とくに乳幼児期の人間形成の土台の時期を豊かに、大きく膨らませていくために、「乳児保育研究会」を設立しました。

 今年度で2年目に入りましたが、多くの現場実践者の力を結集して、改めて、子ども一人ひとりの発達を見つめなおし、豊かに育つための応援ができるように、理論と実践を結びつけながら乳児保育の共同研究ができればと願ってやみません。第1回の研究会では、0歳児~2歳児までの発達段階でとりわけ大切にしておきたいこと、押さえておきたい発達をふまえて、各保育現場での実践報告を交えた共同研究の計画を立てました。今回は、各園から20名の方々がご参加下さいました。今後も皆様のご参加をお待ちしています。どうぞ、よろしくお願いします。

1.研究会のテーマ・内容

(1)0歳児~5歳児までの身体的・情緒的発達を相互に関連づけて、発達の節をしっかりと押さえておく。

  →それは、発達の物差しを当てて引き上げるという考え方ではなく、一人の子どもの育ちや思い、願いをもっと理解したいという思う時の手がかり。そして、人間の発達の道筋、見通しを理解しておくことによって、その子の「今」の幸せを保障できるための手がかり。

(2)発達に応じた関わり(甘え、下支え、励ましなど)や生活、遊びの環境の再確認

  →どの子も自ら育とうとする力をもっている。生まれた時から自ら選んで生きようとする力をもっている。大人はそれにどれだけ気づけるか??自分の関わりをどれだけ振り返られるか・・・。

2.参考文献

 ・神田英雄著『そだちの基本』、『0歳から3歳』ひとなる書房(各1,000円+税)

 ・林 真理子著『やさしく学ぶからだの発達』Part1,2全障研出版部(各1,836円)

 ・家森百合子、神田豊子、神田マリ子著

『別冊発達3 子どもの姿勢運動発達 早期診断/早期治療への道』ミネルヴァ書房(2,500円+税)

3.研究計画(毎月木曜日14:00~16:00、基本的に武蔵丘キャンパス2号館 雑誌閲覧室)

4月14日 メンバー紹介、共同研究計画、情報交換

5月19日『0歳児の実践報告―体と心のバランス-』(報告:二の丸保育園)

6月16日『0歳児保育の悩み』(報告:さくらんぼ保育園)

7月28日『0歳児保育の課題』(報告:ことな保育園)

8月18日『0歳児保育の悩み・課題』(報告:あゆみ保育園)

9月 8日『0,1歳児の保育の悩み・課題』(報告:菊陽ぽっぽ保育園)

10月27日『寄り添う保育って何だろう?』(報告:小さな森の保育園)

11月24日『1,2歳児の保育の中で』(報告:神水ぽっぽ保育園)

12月15日『胎児からの進化をたどるリズム運動』(実践:二の丸保育園)
*この日は、動きやすいジャージなどで参加して下さい。場所は後日連絡します。

1月19日『2歳児の保育から』(報告:はけみや保育園)

2月16日『0歳児保育~親として保育者として~』(報告:ひまわり保育園)

3月 9日『2歳児の一年を振り返って』(報告:山都町立浜町保育園)

 

*次回の研究会は、『0歳児の実践報告―体と心のバランス-』というテーマで、0歳児の子どもの運動的な発達と情緒的な関わりについての事例報告をしてくださいます。

とき:5月19日(木)14:00~16:00

場所:短大2号館 雑誌閲覧室

連絡先:096-273-6630(担当:増淵)

メール:masubu@shokei-gakuen.ac.jp

 

ぜひ、ご参加下さい!お待ちしております。

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