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【幼児教育学科】ピーク制:増淵ゼミ 「稲刈り交流会に行ってきました!」

10月10日(土)
山都町で有機農業を営む「心の会」の稲刈り交流会へ、ゼミの学生たちと参加してきました。当日は、熊本市内のひまわり保育園の年長児と保護者、保育者と一緒に貸切バスに乗り、矢部にある「心の会」の坂本さんの田んぼに向かいました。到着すると、近くの浜町保育園の年長児と保護者、保育者もいらっしゃり、にぎやかに交流会が始まりました。

 はじめに、「心の会」会長の国武さんから稲を刈る鎌(かま)の使い方を教えていただき、子どもたちは真剣な眼差しでその説明を聴いていました。もちろん、学生たちもはじめての人がほとんどです。いざ、稲刈りにと、田んぼの中に入ると、田植えの時に立てておいた自分の名前の書いた立札も見えなくなるくらい稲が大きく成長しており、これまで「心の会」の農家の皆さんの手入れのお陰であると、改めて感謝の気持ちで一杯になりました。

 学生たちは、自分の稲を刈りながらも、隣の子どもと話をしたり、親子の様子をつぶさに観察していました。翌週の振り返りの授業では、「子どもたちの中には、親が頑張っている姿を見て、『とうちゃん、あともうちょっと!がんばれー!!』と励ます姿も見られました。子どもが親の頑張りを見る機会は、今、普段の生活の中では少なくなってきたので、子どもにとってはとても新鮮な場面だったのではないかと思いました。」と、学生たちも報告してくれました。

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 稲を刈った後は、10束ごとにまとめて、わらで結わえて干す作業もあります。親が子に、「こうやってするんだよ」と伝えながら、共同作業をする姿は、とても微笑ましい光景でした。こんな素敵な親子の時間や対話が、いつしか子どもの心の奥底で宝物のような記憶として残っていくのでしょう。また、それを見守ったり、親子を橋渡しする保育者からも学生たちは、大きな学びと感動を覚えたようです。

ある学生は、「男の子が束ねた稲をたくさん持っていこうとしたのですが、どうも地面に引きずっているようでした。土がつくと脱穀の時に石が入るので、地面につかないように持っていった方がよいのですが、その時、保育者は、『ひとつずつ大事に持っていくのが大切なんだよ』と声をかけていました。すると、その男の子は、すんなりと先生の話を聴きいれ、丁寧に稲を運び始めました。もし、私がその先生の立場だったら、『引きずるから、一束だけにして』と否定的に言ってしまったかもしれないと思い、肯定的に伝えることの大切さを学びました。」と、その時のことを報告してくれました。

これは、きっと普段からの子どもへの眼差し、保育者の子ども観や保育観にもつながっている言葉だったのだろうと、振り返りの授業の中でさらに学びを深めることができました。そして、このような体験的な学習を通して、学生たちは、「あの先生のような素敵な関わりのできる保育者になりたい!」と、自分なりのめざす保育者像を持ち始めているようです。今、ゼミの学生たちは、最後の保育実習に臨んでいます。子どもたちや保育者の姿から、さらに大きな学びを得て、再び大学に戻ってきてほしいと思います。

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