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お知らせ 幼児教育学科

【幼児教育学科】ピーク制:増淵ゼミ 「保育現場との往復書簡」

以前、田植えでもご一緒させていただいた熊本市内のひまわり保育園に、6月16日、ゼミの学生たちとおじゃましました。当日は、梅雨の小雨が降っていましたが、お昼寝から起きてきた子どもたちは、再びパワーアップ!ゼミ生たちは、自己紹介した後、一緒に手作りのおやつを食べたり、子どもたちの遊びの世界にどっぷりと浸らせていただきました。

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子どもたちは、年齢というより、同じ遊びの世界でつながり合っています。あそぶ後姿からも異年齢保育の風景を感じさせてくれました。絵本を読んだり、ブロックで思い思いを形にしてみたり、お家ごっこをしたり、そんな子どもたちの傍らで、学生たちもその世界に引き込まれるように遊んでいました。

粘土遊びを一緒にしていた5歳児のみくちゃん(仮名)は、2歳児のあゆちゃん(仮名)がいつもどんな形の粘土をつくるのが好きか、よくわかっています。「あゆちゃんは、ニョロニョロヘビがすきなんだよ!」と周りのお友だちにも教えてあげながら、あゆちゃんのつくる様子を見守りながら自分の作品づくりを楽しんでいました。遊びを通して、大きい人も小さい人も自分のペースで関わりあっている一コマです。

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時には、「○○くんが入れてくれん」「だって△△だからダメだもん」と、ちょっとした意見の食い違いも当然、起こります。そこは保育者が子どもたちの様子を見ながらじっくりとお互いの話を聞いて、もつれた糸をほぐしてくれます。そんな保育者と子どもとの関わりも、学生たちは直に学ばせてもらえたようです。

学生たちは、「ケンカがあったとき、保育者が解決させるのではなく、子どもたち同士で関係を築いていくのは、とても大切なことだと思いました。」「こどばのかけ方を少し工夫するだけで、子どもの気持ちを落ち着かせたり、頑張ろうと思えるようにできるのだと思いました。」「異年齢保育は、年下の子が年上の子をマネして、遊びのバリエーションが増えたり、年上の子が年下の子に教えてあげたりと、きょうだいのように感じました。」など、振り返りの授業で互いに報告し合い深めることができました。

また、異年齢保育について、「職員を「先生」と呼ばず「○○さん」とよぶのはなぜですか?」「環境づくりで気をつけていることは?」「遊びや歌は、年齢に関係なく行っているのですか?」「給食の時はどのようにしているのですか?」「異年齢保育で大変なこと、良いところは?」など、素朴な疑問・質問も出してくれました。

ひまわり保育園の先生方にも、このレポートをお渡したところ、職員会議で取り上げていただき、保育者一人ひとりの思いや意見などをいただきました。7月7日のゼミでこのことを学生たちと共有したところ、「自分の些細な疑問にこんなに丁寧に疑問に答えてくださってとても嬉しかった。」「実習に行ったときも、保育の意図について積極的に尋ねていきたい。」と、学ぶ喜びも実感してくれたようです。その後、学生たちは、ひまわり保育園の先生方に、もう一度、お礼のお手紙を書きました。

現場保育者との学びのキャッチボールは、体験的な学びを大学での学びと結びつけながら振り返る(省察する)ことにつながり、学生一人ひとりの保育観(実践力)を育んでくれます。これからの学生たちの成長に期待をもって見守っているところです!

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