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【幼児教育学科】絵本作家「かこさとし」のコレクション

幼児教育学科がある武蔵ヶ丘キャンパスの図書館には、200冊以上のかこさとし(絵本作家、故人)の図書が収集されています。かこさとしの絵本は『カラスのパンやさん』『どろうぼうがっこう』『だるまちゃんとてんぐちゃん』などがよく知られていますが、東大工学部卒でもあったかこさとしは科学絵本も多く残しています。『かわ』という作品では川が源流から河口まで流れるようすが、ページをつないで描かれています(この様子は生物学者の福岡伸一氏との対談『ちっちゃな科学』(中公新書ラクレ、2016年)にも収録されていますね。)

「『子どもはみんなカブトムシが好きだろう』というのは、大人の浅はかな考えです。」(前掲書、p.34)と言ってのけるかこ氏は、「トンボが好きな子もいれば、バッタやコガネムシに夢中な子もいる。女の子だって、ダンゴムシが『ころころして可愛い』と言ったりね。」(同、p.34)という子どもの多様な関心を深く理解していた作家でした。かこ氏のこのような子ども理解は、保育において子どもを理解する視点と深く結びついており、子どもたちはかこ氏の絵本を楽しく読み、保育者はかこ氏の絵本から多くのことを学ぶことができるでしょう(じっさいにうちの子どもたちは『どろうぼうがっこう』にでてくるどろぼうの生徒たちのフレーズを何度も真似しています!)。

いつかこのコレクションを読破してくれる学生が現れないかと期待しながら、さらにコレクションの充実を目指していきたいところです。

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