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お知らせ 幼児教育学科

【幼児教育学科】新任教員紹介(矢ヶ部陽一先生)

令和2年10月、幼児教育学科に新たに先生をお迎えしましたので紹介をします。

 


矢ヶ部 陽一  講師

【専門分野】

ソーシャルワーク・社会福祉学

【担当科目】

・子ども家庭福祉

・子育て支援

・保育ソーシャルワークの理論

・保育実習指導ⅠA・B、保育実習指導Ⅱ・Ⅲ

 

 

―これまでの経歴を教えてください

社会福祉系の大学院修士課程の修了後に、ソーシャルワーカーとして約13年間程勤務しました。主に地方自治体の社会福祉職として、保健所や精神保健福祉センターのソーシャルワーカー、生活保護のケースワーカーを経験しました。他には精神科医療や生活困窮の領域にも従事しました。

ソーシャルワーカーとして、貧困、生活困窮、家族福祉、メンタルヘルスなどの支援のなかで、言葉では言い尽くせない社会的な現実があることを経験させていただきました。また一緒に働かせていただいた同僚や上司の方々にも恵まれ、その実践の姿から多くを教わってきました。社会的に弱い立場に置かれた方々をどう捉えて、向き合ったらよいのかということを私なりに学ばさせていただきました。

 

―ご専門はどんな研究をされているのでしょう?

今までの実践で出会ってきた「ひきこもり」という事象について研究しています。ひきこもりは一見すると青年期のこころの課題のように思われるかもしれませんが、実はそれだけではなく貧困や社会的状況の影響がつよいものといえます。私の経験でも、メンタルヘルスの問題のみではなく、貧困や生活困窮、障害などの様々な事情によってひきこもり状態に追いやられた方々がいらっしゃいます。

もちろん、ひきこもりはこころの問題でもありますが、その影にある社会的な構造、具体的に言うとひきこもりに陥ってしまう見えない落とし穴のような社会的な状況を分析していきたいと考えています。

また、同じような問題性質から、生活困窮を抱えている子どもの貧困やひとり親家庭等の社会的実態についても取り組んでいきたいと思っています。

 

―趣味や特技などを教えていただけますか?

身体を動かすことがストレス解消です。もうちょっと若いときはフットサルやマラソン大会に出ていました。現在はできていませんが、定期的に軽くジョギングをしています。あと、温泉巡りが好きです!

 

―これから尚絅で取り組みたいことや夢があれば教えてください

子どもや保護者にとって良い保育者との関りは、これからの人生を左右する程のかけがえのない体験や経験になると思います。尚絅大学短期大学部という伝統ある教育の場にお世話になることになり、社会福祉の立場から保育者を目指す学生の方に少しでも役に立つことができればと意気込んでいます。

また、ソーシャルワーカーとしても学生や大学、地域に貢献することができたらと思っています。

 

―尚絅の学生の印象と、学生へ一言お願いします!

まず、多くの学生さんが笑顔で挨拶をしてくださることに驚きました。同時に、それはこれまで先生方や職員の方々、先輩方によって脈々と培われれてきた校風だと感じました。

学生の方々とお話をしていても、礼儀正しく素直な印象を受けています。お互いに成長していけるように切磋琢磨していきたいです。特に、子ども家庭福祉の進路に関心がある方々は声をかけてもらえばと思っています。よろしくお願いします。

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