尚絅大学・尚絅大学短期大学部

ゼミ名　：本吉ゼミ（健康・遊び・体育コース）

担当者　：本吉　菜つみ

学生数　：11名

幼稚園や保育園では、子どもの育つ家庭環境やその子なりの育ちを踏まえながら、健康や成長をささえることが求められます。そのためには、子どもや保護者を理解する多様な視点を持ち、子どもや保護者や関係者と柔軟にコミュニケーションが取れることが重要です。

本ゼミでは、子どもや保護者を理解する多様な視点を育みます。具体的には、保健や健康などに関する教材を読み込みディスカッションやロールプレイを行ったり、市町村で実施される乳幼児健診等の見学や子育て支援活動、外部講師を招いて子どものけがについて実際的な対応を学ぶ等、理論と実践から学びを深めます。

4月のゼミでは、沐浴の実習等乳児の清潔ケアについて取り上げました。学生は２，３名ずつチームに分かれ、沐浴人形を使い実際の赤ちゃんに見立てて沐浴を行いました。沐浴用バスタブの中で身体を洗う方法とバスタブの外であらかじめ泡を付けて洗うアウトバス法を行いました。学生たちは回数を重ねるごとにみるみる上達し、表情もまるで本物の赤ちゃんを沐浴させているかのようにとても柔らかくなっていったのが印象的でした。沐浴後の抱っこの仕方も赤ちゃんを包み込むような安定したものになっていきました。沐浴実習後のディスカッションでは、「初めは自信がなかったけれど、何度か入れてみて手際が良くなった」と自分の成長を言葉にする学生や、「自分はバスタブ内で洗う方がやりやすかった」等、方法論を比較しての体験談などが飛び出しました。

5月のゼミでは子育て支援活動として、附属こども園の子育て支援室に出向く等、子どもたちと遊ぶ活動も行っていく予定です。このように、本ゼミでは、体験を通じての学びを重視することに力点を置いています。これからも一人一人が主役となり学んでいけるような授業運営を心掛けたいです。