尚絅大学・尚絅大学短期大学部

生活科学部の野中准教授による研究が、2022年8月2日に英文学術雑誌PLOS ONE誌に掲載されました。

野中里佐准教授らは、養殖場から分離された多剤耐性ビブリオ属細菌株と大腸菌株を接合させると、ビブリオ属細菌の多剤耐性プラスミドが大腸菌染色体に潜り込む現象を発見し、これには、新規転写因子グループ（SE)に分類されるTn6945が重要な役割を果たしていることを報告しました。

SEのような転移因子が薬剤耐性菌の拡大や生命進化の原動力となっていることは広く認知されていましたが、海洋細菌がどのような転移因子を利用して遺伝子伝達を行っているのかについてはほとんど明らかになっていませんでした。本研究成果は医療現場や養殖場などで問題となっている薬剤耐性菌の拡大メカニズムの解明とその対策につながることが期待されます。

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URL：https://journals.plos.org/plosone/article?id=10.1371/journal.pone.0271627