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【生活科学部】 生活科学部水谷講師の研究が学術誌に掲載されました

生活科学部の水谷講師による研究が、日本教育学会の学術誌「教育学研究」第88巻2号に掲載されました。

 

タイトル:「停学と退学の罰からみる日本近代学校秩序の創出と維持:明治期『学校管理法書』に着目して」

 

この研究論文は、明治期の小学校において素行不良の児童がいた場合、停学処分や退学処分を科し、学校の秩序を維持することが求められていたことを明らかにしたものです。現代では、一般に小学校を含む義務教育段階での退学処分はできませんし、そもそも小学校を退学する児童はほぼいません。しかし、明治時代には多くの子どもたちが経済的な事情や家庭の事情により中途退学しており、小学校を卒業できない子どもが多くいました。そのようななかで、素行不良の児童がいた場合に、これを退学させてよいという考えがあったのです。子どもたちが当たり前のように学校に通う今という時代が、学校に行くことに価値を見い出せなかったり、学校に行きたいけれど行けなかった多くの子どもたちの存在のうえに成り立っていることが、歴史資料や文献から垣間見えます。

 

水谷講師は教育社会学、教育の歴史が専門であり、学校における罰や懲戒を研究テーマにしています。

 

論文は以下のHPよりアクセスでき、ご覧いただけます。

https://www.jstage.jst.go.jp/article/kyoiku/88/2/88_211/_article/-char/ja/

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