お知らせ 栄養科学科
【生活科学部】「新型コロナ感染による自宅療養中の子どものケアの注意点」について渡邊和美准教授のアドバイスが熊本日日新聞で紹介されました。
9月1日の熊本日日新聞朝刊16面にて、新型コロナ感染による自宅療養中の子どもの食事で気をつけるべきことについて、下記の渡邊和美准教授のアドバイスが紹介されました。
「自宅で看病 ケアの注意点は ―コロナ 県内でも子どもの感染増加―」
子どもは全身に占める水分の割合が大人に比べて多く、体温調節機能が未熟なために、体の水分バランスを崩しやすい傾向にあります。
そこで、まずは水分をこまめに摂取してほしいと思います。必要な水分量の目安としては、体重1kgあたりで必要な水分量を計算します。乳児は150ml、幼児は100ml、小学生は80mlですから、例えば8kgの乳児では8×150=1200ml、15kgの幼児では15×100=1500ml、25kgの小学生では25×80=2000mlとなります。ちなみに大人では体重1kgあたりで30-50mlが目安量です。1日に必要な水分量には、食事中に含まれる水分も含み約50%と考えてください。
次に療養中の食事のポイントについてですが、あくまでも基礎疾患がある場合を除いています。
- 体外に排出されやすいただの飲料水より、ミネラルが豊富なスポーツドリンクや麦茶などにする。
- ぐずったり、食思低下、息苦しさを訴える時には、主食・主菜・副菜の揃った食事よりも本人の嗜好を優先させる。(食べたいな、食べてもいいかなと思うもの)
- 乳脂肪分の多いアイスクリーム、タンパク質量の多いプリン、ビタミン類が含まれているゼリーでも良い。
以上です。