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お知らせ 栄養科学科

【生活科学部】実習紹介(3年生・衛生学実習)

3年生の必修科目「衛生学実習」についてご紹介します。

 

この科目では、衛生学的な観点から人体の常在菌、環境中の細菌について学習し、「微生物学」や「公衆衛生学」などの講義で習得した知識と結びつけることにより理解を深め、定着を図ることを目指しています。

 

学生は自身の口腔や鼻腔、腸内に常在菌を対象に、微生物の取り扱いに関する基本操作をはじめ、細菌・真菌の染色方法を習得し、観察・スケッチを行い、さらにこれらの微生物の同定の手順などについて習得します。また消毒薬と微生物の組み合わせによって殺菌効果が異なることや、近年問題となっている薬が効かない「薬剤耐性菌」についても学びます。

 

今回は、「腸内細菌」の分離・同定の様子を取り上げます。

 

糞便サンプルから、選択培地を用いて細菌を分離した後、細菌の染色性・形態学的な特徴を調べ、さらに性状について試験を行いました。得られた結果を総合して、調べている細菌がどのような分類群の細菌であるかを決定します。学生さんたちは自分たちの分離した細菌の種類について結論を導き出そうと、班ごとに熱心に話し合っていました。

 

培地の色の変化により細菌のもつ性質を判定することができます。得られた結果は正確に記録します。

 

今回の実習を通して、なぜ現場の学外実習へ行く前に検便を行うのか?がより正確に理解できるようになりました。また、実際に微生物を培養し、生きた姿を自分たちの目で確認することは、微生物を身近な生き物として感じることにつながり、すでに講義で学んでいた健康・環境・食品における微生物の役割について、別の角度から学びを深める機会となりました。

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