お知らせ 栄養科学科
【生活科学部】実習紹介(3年生・臨床栄養学実習Ⅱ)
今回は生活科学部3年生の臨床栄養学実習Ⅱをご紹介します。
管理栄養士の仕事では、疾病に応じた栄養の知識と技術が大切です。本実習では、疾患の改善に必要な食事療法、疾病者の栄養教育について学んでいます。
実習の主な内容は、学生自身が課題とする症例を決定し、治療ガイドラインに基づいて、疾病者に応じた「栄養管理計画書」を作成し、栄養基準・食品構成・食品に選択や調理上の注意点などを配慮した「治療食献立表」を完成させます。その後、実際に調理実習を行い、検食や症例検討会を実施し、栄養ケアの実践力を養います。
今回は、学生が課題とした症例『慢性腎臓病ステージG3b』に基づき作成したメニューを紹介します。
【症例1】
55歳 男性 会社員 BMI:22.9
慢性腎臓病ステージ:糖尿病性腎症(G3b)
主 訴:易疲労感、食欲低下、全身倦怠感
検 査 デ ー タ:GFR 35 ml/分/1.73 m2、Alb 4.3 g/dl、BUN 30 mg/dl
~ 考案したメニュー ~ ✿ご飯 ✿春雨スープ ✿鮭のムニエル ✿きゅうりとわかめの酢の物 ✿みかん | ![]() |
【症例2】
59歳 男性 会社員 BMI:21
慢性腎臓病ステージ:糖尿病性腎症(G3b)
主 訴:易疲労感
検 査 デ ー タ:GFR 30 ml/分/1.73 m2、Alb 3.5 g/dl、BUN 22 mg/dl
~ 考案したメニュー② ~ ✿ご飯 ✿ドライカレー ✿マカロニサラダ ✿みかん | ![]() |
今回課題とした慢性腎臓病はステージ(病期)によって栄養量が違いますが、慢性腎臓病に共通した栄養法には、たんぱく質と食塩の制限があり、またエネルギーは適正量を十分に取らなければなりません。ステージが上がり、病態が悪化すると、カリウムなどのミネラルも制限しなければなりません。
実習の中で学生達は、患者様に喜ばれるような見た目(彩り)や旬の食材を取り入れる工夫を考えながら指示栄養量に従った献立を立てました。