お知らせ 文化コミュニケーション学科
【現代文化学部】ゼミ紹介⑨「桑原ゼミ」
桑原ゼミは「図書館情報学」を対象としています。「図書館情報学」は、たいへん幅広い分野で、図書館だけでなく、図書・雑誌などの出版産業、書店、読書活動といった「本」に関わる研究、最近ではデータベースやデジタルアーカイブなどのコンピュータを活用した情報検索・情報収集等も研究対象とする学問分野です。
現代文化学部には司書課程があり、司書資格取得を目指している学生が多く在籍していますが、その中で、司書課程の授業だけでなく、さらに深く研究をしてみたい、という学生がこのゼミに参加しています。
３年生前期のゼミでは、まず参加している学生の興味関心があるテーマについて発表を行い、その後は学生の興味関心に合わせた資料（図書、雑誌論文、Web上の情報源等）の講読などを行います。学生の希望に応じて、近隣の図書館を訪問して視察・調査等の学外学修を行うこともあります。
３年生後期からは、４年生での卒業研究に向けて、研究テーマを絞り込んでいけるよう、学生からの研究希望テーマの発表、関連する文献等の調査と紹介、参加学生による討論などを進めます。
学生による研究テーマとしては、これまで「熊本県内の書店経営」、「公立図書館のヤングアダルトサービス」、「図書館における児童書の選書方法」、「図書館の選書基準」といったものがあり、いずれも具体的な図書館や書店の実例を研究するという共通点があります。実際の図書館や書店の現状から問題意識を持ち、その課題に対する解決方法を検討するというスタイルが、学生にも身近であり、取り組みやすいものと思われます。
このような研究手法とその成果を通して、社会人としてのさまざまな場面での課題解決手法につながることを期待しています。
