学長挨拶Message

尚絅大学(昭和50年開学)および尚絅大学短期大学部(昭和27年熊本女子短期大学として開学)は、明治21年(1888年)に創設された濟々黌附属女学校を源とし、約140年の歴史と伝統を受け継ぐ女子高等教育機関です。長い年月の中で培われてきた教育の理念と実践は、本学の確かな基盤であり、社会からの信頼の礎となっています。
本学は、創設以来の「智と徳を兼ね備え社会に貢献し得る女性の育成」という尚絅学園の建学の精神と「尚絅 表面を飾らず内面の充実に努める」という同学園の教育理念のもと、知識や技術の修得にとどまらず、人としての在り方を大切にする教育を実践し、専門性と人間性の両立を重視し、真に社会に求められる女性の育成に取り組んでまいりました。
本学の各学部・学科では、それぞれの専門分野に応じて「智と徳を兼ね備え自律的に学修を続ける女性を育成し、基礎的・応用的研究を推進して成果を発信し、地域社会に貢献する」という大学・短期大学部の理念に基づく教育・研究を推進しており、管理栄養士・栄養士、幼稚園教諭・保育者といった専門職の養成においては、実践力と高い倫理観を備えた人材を数多く社会に送り出してきました。さらに、外国語・文学、情報・データサイエンスなどの分野においても、変化する社会に対応し、自ら課題を見出し解決できる力を育んでいます。それぞれの分野における学びは、社会と深く結びつき、地域や世界へと広がっています。
現代社会は、デジタル技術の急速な進展や国際情勢の変化などにより、大きな転換期を迎えています。生成AIをはじめとする新たな技術は、私たちの生活や働き方を変え、社会のあり方そのものに影響を及ぼしています。同時に、価値観の多様化や複雑化する社会課題に対応するためには、単なる知識だけではなく、深く考え、他者と協働しながら行動する力が求められています。
このような時代において、本学が目指すのは、どのような環境においても自信をもって社会に参画し、力強く活躍できる女性の育成です。とりわけ、これからの社会においては、女性の視点や感性、共感力、そして多様な人々をつなぐ力が、これまで以上に重要となります。医療や福祉、教育といった分野における貢献はもちろんのこと、企業活動、地域社会、国際社会、さらにはデータサイエンスなどの新たな領域においても、女性の活躍の場は大きく広がっています。本学は、その可能性を最大限に引き出し、社会に新たな価値を創造する人材を育成してまいります。
また、学びの過程において本学が大切にしているのは、「自ら学び続ける力」の育成です。社会の変化が激しい時代において、一度得た知識だけで生きていくことはできません。生涯にわたって学び続け、自らを更新し続ける姿勢こそが、これからの時代を生きる上で不可欠です。
尚絅大学・尚絅大学短期大学部は、これからも伝統を礎に、新たな時代にふさわしい教育の創造に取り組んでまいります。そして、学生一人ひとりが自らの可能性を信じ、社会の中で輝き続ける存在となるよう、全力で支えてまいります。
本学での学びが、未来への確かな一歩となることを、心より願っています。
令和8年4月1日
尚絅大学・尚絅大学短期大学部
学長 坂田 敦子



