地域連携REGIONAL ALLIANCES

尚絅公開講座

平成30年度の尚絅公開講座は終了いたしました。

講義概要

平成30年度「尚絅公開講座」各講義の概要
テーマ:「人間探求 -原点から未来へ-」

講師名講義概要
坂田 敦子免疫は、外界のウィルスや細菌などから私たちの身体を守る生体防御機構であり、その破綻は様々な病気を引き起こします。免疫の発見からそのメカニズム解明まで免疫学のあゆみを説明するとともに、現代の研究や医療に利用されている免疫の応用や今後の展開についてお話します。また免疫を高める食生活の工夫についてご紹介します。
竹下 裕俊そもそも「英語」とはどういった言葉なのでしょう。いつから使用され、どのような特徴を持っているのでしょうか。本講義では、巷にあふれる「実用英語」の世界を離れ、時にその長い歴史を振り返りつつ、また時に日本語との比較をとおして、言葉としての英語をいろいろな面からじっくり観察したいと思います。英語の新たな一面との出会いによって、異国の言葉を学ぶ喜びがさらに深まるかもしれません。
田口 誠一オー・ヘンリーは「意外な結末」を得意とするアメリカの短編作家です。世界の多くの国々の読者によって作品が愛読されています。日本でもかなりの作品が翻訳され、原作を平易な英語に直して中学校や高等学校の英語教科書にも掲載されています。しかしながら、オー・ヘンリーの作品はアメリカ文学史ではほとんど触れられておらず、一般的に芸術的評価が低いとされています。英語教科書に掲載された作品にも言及しながら、オー・ヘンリーの魅力を探ります。
曽田 裕司近現代人は新しい音楽を追求してきました。それは音を複雑に組織する方へも向かいましたが、逆に近代化の中で見落とされがちな、人間が本来備える自然なあり方を見直す動きにもつながりました。本講座では、日常生活で生きること自体から音楽は湧き出る、と考えた人々についてお話しします。そして、それを最も自然に実行しているのは、実は乳幼児ではないかということを考えたいと思います。
長谷川 佳代子私たちは、食物の味を、甘味、塩味、酸味、苦味、うま味という5つの基本の味を混合したものとして感じ、評価し、摂食し、日々暮らしています。
その食べ物を摂取するかしないかの決め手は、その食品がもつ味であることは、皆さんもご存知でしょう。でも、なぜある味は好まれ、ある味は嫌われ拒否されるのでしょうか。それは、その摂取が生体に与える影響を、それぞれが持つ味により脳が判断しているからです。今回は、味を感じるしくみや、食行動に味覚が果たす役割などについてお話しします。
柴田 賢一およそ17世紀ごろまでのヨーロッパには家の中で行われるありとあらゆることに関する学として「家政学」がありました。このオイコスの学とも呼ばれた家政学の中に子どもの〈教育〉も含まれたのですが、現代でいう「教育」とは少しイメージの違うものでした。この講義では、近代以前の子どもの〈教育〉を中心に、オイコスの学(オイコノミア)の歴史をたどり直していきたいと思います。
水谷 智彦教育は、子どもを罰することと不可分の関係にあります。とりわけ学校は罰の方法を洗練させつつ、子どもを社会の一員にするために働きかけてきました。教育と罰の歴史はこれまであまり取り上げられてきませんでしたが、罰は人間形成の原点であると同時に、教育上の問題を考える重要な視点になります。講義では子どもに罰を与えることの意味を、その歴史を繙きながら考えます。
三浦 知志日本マンガの特徴のひとつに「他国とくらべてはるかに多様なジャンルの存在」が挙げられます。日本では当たり前の「少女マンガ」「スポーツマンガ」「料理マンガ」といったジャンルは、じつは海外ではあまり発展していません。日本マンガが多様なジャンルをもつようになった原点はどこにあるのか。この問題の答えとして、本講義では手塚治虫について、および「劇画」というマンガ表現について概説します。
森 正人東京大学に国文学科が設置されて約130年、大学におけるこの分野の教育・研究の歩みを振り返ります。そして、現在の国文学あるいは日本文学の研究状況を概観したのち、夏目漱石、村上春樹という国民的作家の作品を、古典の引用・摂取という観点から読み解きます。さらに、春樹の小説における漱石作品の引用とずらしを手がかりに、両作家の関係を探りつつ、彼らの作品の問題の広さと深さ、現代的意義について述べます。
川口 惠子近年、超高齢社会を反映して「終活」という言葉を耳にすることが多くなりました。「終活」は、2009年(平成21年)8月14日号「週刊朝日」の記事「現代終活(しゅうかつ)事情」が初出で造語とされています。安心して生涯を終えることができるように自分はどうしたいのか事前準備を通して、これからの時間をどう生きるか、何が人生で大切なのかを改めて考える機会が「終活」ではないでしょうか。