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【幼児教育学科】ピーク制:増淵ゼミ 小規模保育事業「小さな森の保育園」に行ってきました!

6月7日(火)

 梅雨の季節に入りました!6月7日(火)の専門研究は、附属こども園の実習中の2年生が久々に全員揃い、みんなで再会を喜びました。

 さて、せっかく全員が揃った時間なので、今回は学外学修に出かけました。0歳から2歳までの少人数保育に取り組んでいらっしゃる小規模保育事業「小さな森の保育園」は、今年度4月から開設したばかりのとても素敵な保育園でした。訪問した時間は、まだ子どもたちがお昼寝をしている真っ最中。その間、保育園の皆さんからお話を伺いました。

 代表の知識伸哉さんが、この保育園を始めようと思ったきっかけは、ご自身が二人の子育てをしながら悩み、ストレスを感じ、保育園との関わりをいろいろと考えてきた経緯があったからだそうです。そして、開園するにあたって「家庭に帰ってからいかにストレスのない状況を、親にも子にもつくってあげられるか」、「小さな11人の子どもが生活する保育園なので、いかに保護者の皆さんにお家のように入ってきてもらいホッと一息ついてもらえるか」「保護者同士のつながりをつくりたい」など、子どもはもちろん、保護者にとってもこの保育園が安心できる場になれるよう、保育の理念や方針を考えてきたそうです。

 その方針の一つひとつは、現場の保育者との話し合いの中で生まれてきたそうです。全体の運営管理をしている知識美智さんは、「自分だけの価値判断で考えずに、その人が抱えているバックグラウンドがあることを常に念頭に置きながら、その人の立場で考えてみる」ということを心に刻んで、現場の保育者といつもそのことを確認しながら話し合いをすすめているそうです。もちろん新卒者も、自分の意見をしっかり言わなければなりません。新卒OGもこの2か月ですっかり保育者らしくなっており、ゼミ生も自分の一年後を思い浮かべていたようです。そして、そんな先輩方の姿から学生たちは学ぶことが多かったようです。

 ある学生は、「まだまだ未熟な私が『普通なら・・・』『なんでこうなの?』と自分を物差しにしていることがあることに気づきました。一人ひとりのバックグラウンドが違うのが当たり前で、そこに普通も何もないことに気づかされ、自分の今までの考えが恥ずかしくなり反省しました。」と省察の授業で報告してくれました。また、別の学生は、「小さな森の保育園で働かれている保育者の方は、保育の際に心に余裕があるように感じました。それは、保育者間で悩みを共有したり、話し合っているからではないかと思いました。」と意見を述べていました。

 「小さな森の保育園」では、子どもを真ん中に子どものことで保育者と保護者がしっかりとつながりあっている印象を受けました。そのために、SNSを利用した情報発信やお迎えの時にはちょっとゆっくりしてもらえるようにママにお茶を出したりと、細やかな配慮をされているそうです。これは、小規模保育ならではの取り組みだと思います。ある学生は、「子どもの24時間を保障する保育については授業でも教えてもらい、頭では理解していたつもりでしたが、今回、お話を聴いて実際を見せていただき、そのことがようやくつながりました。」と、学びが立体的になってきたようです。

さて、子どもたちが目覚めた後は、一緒におやつを食べたり遊んだりして、ゼミ生たちも交流することができました。子どもたちは、大人がたくさんいるので戸惑いを見せるかと心配しましたが、やはり日頃からゆったりと過ごせているためか、学生たちにもすぐに仲良くしてくれました。こういった交流の経験もきっと今後の学びにつながっていくことと思います。これからも、大学での学びと現場での学びをつなげていけるよう学外学修に取り組んでいこうと思っています。ありがとうございました!

20160612-1本当にお家のような保育園でした!20160612-2ママが来るまで一緒に遊ぼ!
20160612-3おやつ!「あ~ん」「おいしいね!」20160612-4「ちょちちょちあわわ…」わらべうた

 

 

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