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【尚絅子育て研究センター】出前育児講座を開催しました!

今年度は、地域との連携をさらに深めていくために、「地(知)の拠点大学による地方創生推進事業(COC+)」「安心して働きながら子育てできる熊本プロジェクト」の一環として、菊陽町、合志市との共同開催による出前育児講座を行いました。

2018年2月5日(月)には、菊陽町光の森子育て支援センターにて、「子どもの口の発達から全身の健康へつなげましょう」というテーマで、歯科医の矢島由紀先生(佐賀市・ユキデンタルクリニック院長)よりご講演いただきました。歯のお話だけでなく、顎の発達や口呼吸による全身の健康(疾患)への影響についても症例をもとにお話いただき、鼻呼吸で過ごす大切さや、しっかりした顎を育てる方法などにも触れていただきました。講座終了後は、列が続くほどの個別相談にも応じていただき、子育てするお母さんの不安解消にもつながりました。子どもたちが健やかに育つ環境づくりとして、保護者の意識づくりも重要だと思われますが、今回、参加して下さった保護者の方々はとても熱心に学んでおられました。地域の子育て支援センターと連携しながら、今後も子育てのサポートができればと思います。

また、3月19日(月)には、合志市ふれあい館にて、「こどもの夜更かしはなぜ悪いの?」というテーマで、熊本大学名誉教授・小児科医の三池輝久先生より、子どもの睡眠時間と睡眠の質の保障についてご講演いただきました。最近の子どもたちの就寝・起床時間が遅延していることはもちろん、毎日一定の時間に就寝・起床できず不規則であるということも問題視されていました。この睡眠リズムがバラバラであるために、イライラしたり、周りの友だちとのトラブルを引き起こしたりと、マイナスの影響も出ています。とりわけ、就学期を迎える時期になると、午前・午後の一定時間に覚醒している状態でないと学習に向かうことができません。この乳幼児期にどのような力をつけていくべきか、改めて考えさせられることが多々ありました。

今回は、尚絅大学短期大学部幼児教育学科1年の学生17名にも託児を手伝ってもらいました。学生たちも、託児を通して、子育てしながら学ぶ保護者の姿に様々なことを感じとってくれたと思います。また、参加した保護者の方から、「ずっと気になっていたのですが、行動に起こせずにいました。でも、今日のお話を聴いて、親がしっかり子どもの睡眠時間を確保してやらないと子どもは育たないのだということがわかり、今日から実行しようと思います」という感想もいただきました。この出前育児講座が地域の子育て中の保護者に役立つものとなることを願って止みません。次年度も、尚絅子育て研究センターでは、地域の子育ての課題に応じた講座開催や子育ての応援ができるよう取り組みを深めていきたいと思います。皆様からのご意見もぜひ、聴かせていただきたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。

(文責:増淵千保美)

2月5日育児講座 講師:矢島由紀先生
子連れで熱心に聴き入る保護者の皆さん(2月5日)
3月19日育児講座 講師:三池輝久先生
約40名の市民の皆さんと共に学び合いました。(3月19日)

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