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【尚絅子育て研究センター】【幼児教育学科】ピーク制:増淵ゼミ報告 手づくり味噌と田植え・稲刈りをした新米で「つくって食べよう会」を行いました!

2017年11月27日

 尚絅大学短期大学部附属こども園・子育て支援室「どんぐりルームころころ」にて、幼児教育学科2年の専門研究(子育て支援コース)・増淵ゼミの学生と子育て支援室利用者の親子との交流「つくって食べよう会」を開催しました。ゼミ生たちは、5・10月に保育園児・保護者との田植え・稲刈り交流会に参加し、保育における食育の重要性について学んできました。また、秋には自分たちで味噌も漬け、「ごはんと味噌汁」を基本とした日本食で子どもを育てることの大切さや、それを保護者にどのように伝えていくかということについて考え続けてきました。

 その研究活動の一環として、実際に子育て支援室に来所している親子とともに新米のおにぎりと野菜たっぷりの味噌汁をつくりました。学生たちは、事前に計画を立て、役割分担などを話し合いました。当日は、準備から片付けまで親子との交流を深めながら、積極的に取り組むことができました。子どもたちは、みんなで作って一緒に食べることによって、いつもとは違う姿を見せてくれたようです。お母さん方からは、「いつもはふりかけをかけないとごはんを食べてくれないのに、今日は塩で握っただけのおにぎりを何個も食べていたので驚きました!」「野菜が嫌いで、いつもはほとんど食べてくれないのに、今日はお味噌汁をおかわりしてくれました!」と、嬉しい報告をいただきました。

 今回は、稲刈りしてきた無農薬・有機肥料の新米を鍋と圧力釜で炊き、あつあつのごはんに海水を天日干しした自然塩を少しつけて握りました。味噌汁もお母さんや子どもたちの前でカツオの削り節の出汁をとり、子どもたちと一緒に切った大根、人参、かぼちゃ、れんこん、ねぎ、えのき、あげ、豆腐などを入れて煮込み、手作り味噌を入れていただくと、何とも言えない香と味わいで、心までほっこりしました。子どもたちはたくさんおかわりをしてくれたので、あっというまに大きな鍋が空っぽになってしまいました。とてもシンプルな食事ですが、どれも素材の味が生きているので、子どもたちはちゃんと本物の味を「おいしい」と感じてくれたのだと思います。何よりもお母さん方が、「家でもやってみよう!」とおっしゃってくださったことに私たちはとても感動しました。子どもたちがよく食べる姿をみて、お母さん方も手作りの大切さや本物の味を手渡していくことの大切さを実感して下さったのだと思います。ゼミ生にとっても生きた学びとなりました。

 「食」は、食材を通して農家や地域とつながり、一緒につくることで親子がつながり、「美味しいね」と喜びを共感することによって心もつながっていきます。このような「くらし」の営みを保育の場でも大切に育んでいきたいものです。学生たちも4月からは保育現場で保育者として働き始めます。この学びを活かして、子どもとはもちろん、保護者ともつながりながら、大切にしたい乳幼児期の育ちを手渡していってほしいと思います。最後にはみなさんがとても素敵な笑顔になり、本当によい会となりました。ありがとうございました!

(文責:増淵千保美)

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