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【尚絅子育て研究センター】第17回公開シンポジウム開催についての御礼

第17回公開シンポジウム開催についての御礼

 すっかり秋の空になり、朝晩過ごしやすくなりました。みなさま、いかがお過ごしでしょうか。去る平成29年8月6日(日)、今年度17回目を迎えた尚絅子育て研究センター公開シンポジウムを武蔵ヶ丘キャンパスにて開催いたしました。さらに、午後からは幼児教育学科公開講座である第32回サマーセミナーも同日開催し、のべ313名(うち公開シンポジウム284名、サマーセミナー207名)という多くの方々のご参加をいただきました。この場をお借りして、御礼申し上げます。

 公開シンポジウムでは、全国的にも著名な今井和子先生(子どもとことば研究会代表、元立教女学院短期大学教授)をお招きし、『大切にしたい乳児の育ち~愛着形成と自我の芽生えを育む~』というテーマでお話いただきました。講演の途中では、ビデオ記録された保育現場の実践を紹介しながらわかりやすく説明して下さる場面も多々あり、参加者の皆さんも真剣な表情で自らの実践を振り返りながら学ばれている様子でした。

 第2部のシンポジウムでは、0歳クラス担当の岩坪絵里先生(はつの・あそびの森こども園保育教諭)や小規模保育を運営している知識伸哉さん(小さな森の保育園代表)、公立保育園で長年保育に携わり、乳児保育園の園長経験もある平山律子先生(菱形保育園園長)から、『大切にしたい0,1,2歳児の保育―指針の改定を踏まえて―』というテーマで、それぞれの実践をお話いただきました。

 岩坪先生からは、食事や排せつなど丁寧に関わる中でどんなに小さな0歳児の子どもも自分で選ぼうとしている、自分の要求を伝えようとしている姿がある。だからこそ、子どもの思いにしっかりと応えようとする大人の存在がとても重要であるということに気づきをいただきました。また、知識先生からは、保護者支援の考え方について、保育内容の充実に付け加えたものではなく、保護者も巻き込んで保育内容をつくっていくという視点の大切さをお話いただきました。さらに、平山先生からは、これまでの長い保育経験から、乳幼児期に大切にしたい保育の考え方、視点についてお話いただきました。

 保育は、日々、子どもと保育者、保護者と保育者、そして保育者同士の対話関係の中から生み出されてくるもののように思います。私たち保育・教育に携わる者は、これからもこどもや保護者の心の声に耳を傾けながら、共に歩んでいく伴走者でありたいと願わずにはいられません。当研究センターは、今後もさまざまな研究会・研修会等の取り組みを通じて、熊本の保育関係者の皆様とともに歩んで行きたいと考えております。これからも、引き続きよろしくお願いいたします。

 今回の講演内容並びにシンポジウムの報告内容は、次号の『児やらい』にも掲載する予定です。ぜひ、お楽しみに!

(文責:増淵千保美)

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