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【尚絅子育て研究センター】第11回 乳児保育研究会を開催しました! ~テーマ:「職員間の連携について」(報告:ひまわり保育園)~

生活発表会を間近かにひかえた2月16日(木)に、第11回乳児保育研究会を開催しました。今回のテーマは、「職員間の連携」について、ひまわり保育園の先生から報告していただきました。

ひまわり保育園では、担当制保育を取り入れ、保育者がお母さん的存在となれるよう丁寧な関わりに取り組んでいるそうです。とくに、排泄や食事、睡眠などは一対一の関係の中でゆったり、しっかり関わることが愛着関係や信頼関係の形成につながります。一方、担当制ではあるものの、複数の保育者が配置されているため、おとなが互いに連携し合うことも大切です。

そこで、こどもが敏感に感じてしまう保育室の環境について深く考え、「どうしたらこどももおとなも楽しくすごせる環境をつくれるだろうか」と、これまで取り組んできたことを報告してくださいました。週一回は、「おうち会議」を開き、日頃、保育者が気になっていること、悩んでいることを出し合っているそうです。その中で、おとなから見たこどもの姿が、「できない」ところの指摘ばかりになってしまい、「本当にその子のことが深く理解できているのか?」「この子が表現してくれていることは、私たちに対して何かを訴えているからこそではないか?」と、さまざまな疑問が浮かんできました。

私たちおとなも生活や子育て、自身の健康などの悩みをかかえながら日々暮らしています。そして、保育園で出会い一緒に働く仲間としているわけです。ときには、気分が落ち込んでついイライラしてしまうこともあるでしょう。しかし、ここは専門職が集まっている場でもあります。「今の対応はこどもにとってどうだったのか?」「この子はどんな思いをしているのだろう?」と、常にこどもの心に思いを寄せて振り返る必要があります。

そのことについては、研究会のメンバーから「お互いの経験年数や立場を超えて、こどもを真ん中に考えあうことが重要だと思う」という意見も出されました。ベテラン保育者を前にすると、なかなか自分の意見が言えない若い保育者もいます。研究会のメンバーの中でもっとも保育歴の長い先生は、「いくら経験をつんでも、だんだん気づかなくなっているところもあるから、やっぱり言ってもらえた方がいい」とおっしゃっていました。

では、相手の気持ちを配慮しながら伝えていくって?メンバーからは、「場面記録をとりながら、具体的なこどもの姿を考えあう中で、自分の思いも伝えている」「3分間観察をして記録にし、自分たちの関わりを振り返る園内研修をしていた」「クラスだけの問題ではなく、園全体の課題として取り上げて考えることが大切ではないか?」など、たくさんの意見をいただきました。

実践報告では、朝のお集まりのあいさつの時に、おとなも自分の体調や気分を「お天気」で表現するようにし、「今日は、朝から腰が痛くて曇り模様です」といった感じで伝え合えるようになると、お互いがお互いを温かい眼差しで気づかえるようになり、保育室の雰囲気もふんわりとしたものにつつまれるようになったそうです。保育労働は、本当に重労働であり、精神的にもストレスを抱えやすい性質をもっています。今一度、保育労働の条件についても考えていく必要があると痛感しました。おとなもこどもも元気で楽しくすごせる保育環境をめざして、今後さらに乳児保育研究会でも考え合っていきたいテーマでした。お忙しい中をありがとうごあいました!

(文責:増淵千保美)

【いよいよ本年度最後の乳児保育研究会のご案内です!】

 3月9日(木)『2歳児の一年を振り返って』(報告:山都町立浜町保育園)
 時間:14:00~16:00 場所:尚絅附属こども園保育棟「子育て支援室」にて

 

【平成29年度 第1回 乳児保育研究会の日程と場所が決まりました!】

 4月26日(水)『研究会のテーマ・報告について』
 時間:14:00~16:00
 場所:尚絅大学武蔵ヶ丘(旧楡木)キャンパス管理棟2階「尚絅子育て研究センター室」
(4月からは、研究会の会場が変わりますので、ご注意ください!)

 *お誘い合わせの上、ぜひご参加ください!!

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