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【尚絅子育て研究センター】第10回 乳児保育研究会を開催しました! ~「2歳児の保育から」(報告:はけみや保育園)

寒さの厳しい中、1月19日(木)に第10回「乳児保育研究会」を行いました。今回は、はけみや保育園の庄野美香さんから「2歳児の保育」を振り返ってご報告いただきました。

昨年度、1歳児クラスを担当していた庄野さんは、現在フリーの立場で、この2歳児クラスの子どもたちを見守っています。2年目の保育者の一人が1歳児からの持ち上がりで保育を引き継ぎ、他にも2年目と5年目の保育者と合せて3名で保育に当たっています。

はけみや保育園では、0・1・2歳児の保育において「担当制保育」を行っており、保育者と子どもの信頼関係を基礎に丁寧な関わりを意識的におこなっていらっしゃいます。また、友だち関係も橋渡ししながら、2歳児クラスの後半期では、進級に向けて徐々に担当をはなれて、自分の好きな席を選んでお昼ご飯をたべるなど、自然な流れのなかで3・4・5歳の異年齢クラスへの移行へとつなぎはじめているところです。

そのような保育の中で、子どもの思いに寄り添った対応について事例も出していただき、メンバーのみんなで考え合いました。自分のつもりが尊重されないと「イヤー」と激しく主張するのは1歳半から2歳児期にかけて、誰しも見られる発達の過程です。事例検討では、「イヤー」と主張した後、自分を立て直すのに時間がかかってしまう場合、どのように保育者は対応していけばよいか、メンバーの実践経験をもとに話し合いを進めました。

たくさんの意見を出し合う中で、「こっちが、大変だ~と思ってしまうと、周りの子もそう思ってしまうので、まずは、その状況を保育者が楽しんでみてはどうか?とにかく、その子に一日しっかり関わる日をつくってはどうか?」「その子の行動には、その子なりの目的があるのではないか?そこを保育者がどこまで理解してあげられるか、よく観察することも大切だと思う」「発達段階によるものか特性によるものか、判断に迷うこともあるが、そこの見極めも大切ではないか」「保護者の方には、毎日の送迎時で子どもの様子を丁寧につたえ、子育ての困りごとにも耳を傾けながら信頼関係を徐々に築き、保育園での対応も伝えていくことも必要ではないか」など、具体的な実践事例をもとに話し合いが進んでいきました。

庄野さんは、最後に「このようなみなさんの意見を具体的な事例と共に同僚にも伝えて行き、今後の子どもへの関わりに活かしていきたい」とおっしゃっていました。他園との実践交流を行うことで、自分の園の保育のヒントもたくさんみつかると思います。今後も実践的な課題について話し合い、熊本の保育の質向上をめざしていきたいです!ありがとうございました。

(文責:増淵千保美)

 

はけみや保育園の庄野美香さん今回もみんなで保育について深め合えました!

 

【次回の乳児保育研究会のご案内】

2月16日(木)14:00~16:00 尚絅附属こども園保育棟「子育て支援室」にて
『0歳児保育(担当制保育)~親として保育者として~』(報告:ひまわり保育園)

 

3月9日(木)14:00~16:00 尚絅附属こども園保育棟「子育て支援室」にて
『2歳児の一年を振り返って』(報告:山都町立浜町保育園)

 

【平成29年度の乳児保育研究会の予定】

4月26日(水)14:00~16:00 第1回 乳児保育研究会

この日は、平成29年度の乳児保育研究会のテーマ、報告について、集まったメンバーのみなさんとザックバランに話し合っていきたいと思います。毎回、お茶とおやつをつまみながら、リラックスしながら研究会を行っています。ぜひ、ご興味のある方はご参加下さい。

 

【問い合わせ先】

尚絅子育て研究センター(担当:増淵千保美)
菊陽町武蔵ヶ丘北2-8-1 ℡096-338-8840(代表)、273-6330(増淵研究室直通)
メール:masubu@shokei-gakuen.ac.jp(幼児教育学科 増淵千保美)

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