お知らせINFORMATION

お知らせ 子育て研究センター

【尚絅子育て研究センター】子育て支援室「どんぐりルームころころ」で育児講座 ~0・1・2歳児さんからの絵本の世界~

尚絅こども園子育て支援室「どんぐりルームころころ」で育児講座
~0・1・2歳児さんからの絵本の世界~

 先日、9月21日(水)に、尚絅こども園子育て支援室「どんぐりルームころころ」で育児講座が開かれました。今回の講師は、当センター研究員の北口巳津子です。北口先生は、幼児教育学科で「保育内容研究―言葉」の授業を担当しています。研究分野は教育学で、子どもと絵本の出会い(ブックスタート等)に関する研究や、家庭および保育現場での絵本選択に関する研究をしています。

 当日は、親子で楽しい時間を過ごすための絵本の活用についてお話いただきました。絵本は、読まれることで、初めてその意味を持ち輝きを増します。いつでも絵本が手に取れる豊かな環境が作られていること、絵本の世界を子どもに開いてみせる大人がいることが大切な条件になります。また、人が成長していく過程では、「ことば」と「文化」によって社会化されていくのですが、そこで絵本はさまざまな助けになります。子どもたちは、自らの発達課題に関連する読書材に興味を持ちます。ですから、絵本選びもその子の発達段階に応じて考えていくことが大切になりますし、一緒に読む子どもの心に想いを馳せ、子どもの幸せを願って選ばれる本であってほしいと話していました。

 これらのことを踏まえて、実際に絵本を読む際のポイントについてもお話がありました。北口先生によると、「絵本を見るのは1割程度。あとの8~9割は子どもの顔(表情)を見る」というくらいの気持ちで読むとよいそうです。そして、絵本を仲立ちにして、親子が「楽しいな」という感情を共有できることがとても重要です。その点では、「わらべうた」も取り入れていきたいものです。

 わらべうたは、「うた」に「しぐさ」が伴ったもので、日本の文化が反映されているものです。子どもの成長・発達とも深い関わりがあり、必要なときに、子どもの声の高さに合わせて、すぐにうたえる。絵本と同じように楽しめるものとして、実際にお母さん方にもいくつかのわらべうたをご紹介しました。我が子と実際にわらべうたをうたってみる姿もみられ、親子の暖かい雰囲気につつまれた講座となりました。

(文責:増淵千保美)

子育て研究センターニュース20160921-1子育て研究センターニュース20160921-2
たくさんの親子が集まって下さいました! 今回の育児講師の北口巳津子先生

その他のお知らせ